平成29年第4回明和町議会定例会より 行政報告

「12月議会行政報告」

【行政報告】

はじめに
平成29年も残すところあとわずかとなりましたが、今年は、7月から8月にかけて、全国各地で集中豪雨や台風により河川の氾濫、道路や家屋の浸水、土砂崩れ等、甚大な被害に見舞われました。また、10月後半には台風21号と22号が襲来し、この地方も今までに経験のない大雨により、明和町を含め周辺市町において、住宅浸水、道路冠水、がけ崩れ等大きな被害を及ぼしました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、改めて、災害に強い明和町を作り上げていく使命を感じたところでございます。

三重県町村会の県外行政視察
9月28日、29日にかけて三重県町村会の県外行政視察に参加しました。視察先は岡山県の矢掛(やかげ)と和気(わけ)町で、矢掛町では、街並み整備や古民家再生、観光客誘致、にぎわい創設の取組みなど、また、和気町では、英語特区の導入による英語授業の取組みなどについて視察を行ってきました。

日本の技体験フェアとみえ技能祭・ものづくり子どもフェスタ
9月30日と10月1日に、文化庁主催の日本の技体験フェア「ふれてみよう!文化財を守り続けてきた匠の技」が、いつきのみや地域交流センターとさいくう平安の杜を会場に開催され、2日間で約8,400人が来場されました。このフェアは文化財の保存技術や保存活動を紹介するもので、三重県内では初めての開催となります。来場された方は、桧皮葺、縁付(えんつけ)金箔(きんぱく)製造、浮世絵木版画技術等、匠による伝統技の実演を興味深く見学されたり、それぞれの体験コーナーで伝統工芸の魅力を体感されていました。 また、三重県技能士会主催の「みえ技能祭・ものづくり子どもフェスタ」も、交流センター前の芝生広場で行われ、12の体験ブースと全技連マイスター三重の技能士の実演などを楽しまれました。

いつきのみや観月会
9月30日には、いつきのみや観月会がいつきのみや歴史体験館とその周辺で行われ、雅楽の演奏や舞の披露、また、夕方にはボランティアによる3千本のロウソクに火が灯され、幻想的な斎宮の世界が再現されました。

小学校・幼稚園・保育所運動会
9月下旬から10月上旬にかけ、町内の2つの小学校と幼稚園、3つの公立保育所とこども園で運動会が行われました。楽しく競技に参加する子どもたちや、温かく応援する保護者の皆さんの姿がとても印象に残りました。

全国史跡整備市町村協議会
10月4日から6日にかけて、東広島市で開かれた第52回全国史跡整備市町村協議会総会に、副会長という立場で出席しました。総会において、史跡等の歴史的・文化的遺産を現代に活かし、後世に引き継いでいくために必要な、史跡等公有化助成、整備活用事業補助、埋蔵文化財の発掘調査等の充実に係る予算の確保に関する決議を行った後、記念講演、情報交換会、施設見学等を通じて、史跡等の現状と課題について研修を行いました。 さらに11月1日には、全史協臨時大会を開催後、正副会長で、木原 稔財務副大臣と丹羽 秀樹文部科学副大臣に、平成30年度に向けた公有化等の予算確保について、陳情を行ってきました。

明和町戦没者追悼式
10月7日、明和町戦没者追悼式を、明和町遺族会の皆さん約150人の出席のもと、中央公民館で挙行いたしました。今年で戦後72年目となりますが、今の平和な生活が多くの方の犠牲の上にあることを忘れることなく、再び郷土が戦禍に見舞われることのないよう努めていかなければならないと改めて決意しました。そして、戦没者の英霊に対し安らかな冥福をお祈りするとともに恒久平和を祈念いたしました。

敬老福祉大会
10月14日に、敬老福祉大会を総合体育館で開催しました。今年は約800人が参加され、高齢者の皆さんの長寿を祝うとともに、演芸大会などを通じて参加者の皆さんの交流と親睦を深めていただきました。

中部歴史まちづくりサミット
10月18日、19日は、中部歴史まちづくりサミットがいつきのみや地域交流センターで開催されました。当サミットは、歴史まちづくり法により認定を受けている中部地方の市町が集い、交流や情報交換を図る目的で開催され、今回で5回目となります。 1日目は、開会の後、国土交通省中部地方整備局長の「全国における歴史まちづくりの動き」についての講演、また、京都橘大学文学部の増渕教授の基調講演、そして、出席された12市町の首長等により、歴史まちづくりの取組みについてのパネルディスカッションなどが行われました。2日目は、サミット参加者に、町内の歴まち事業の整備施設やさいくう平安の杜、斎宮歴史博物館等を見学していただきました。今回の明和町でのサミット開催は大変意義深く、今後の整備の励みになりました。

衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査の投開票
10月22日、衆議院議員総選挙と最高裁判所裁判官国民審査の投開票が、小選挙区の区割りの見直しにより、明和町が新4区となって初めて行われました。投開票日当日は、台風21号襲来による悪天候の中での選挙でしたが、前日までの期日前投票を多くの方が利用され、最終的な投票率は、小選挙区で56.96%と前回に比べ1.76%増という結果でした。この選挙で新しく選出された国会議員の皆様にはこれから国づくりをしっかり進めていただきたいと思います。

交流祭と人権のまちづくり講演会
10月28日、人権センターで第21回交流祭を、また、12月3日には福祉と人権のまちづくり講演会を中央公民館で開催しました。今年も、交流事業や人権に対する啓発事業に多くの皆さんに参加いただき、人権を考えるきっかけとしていただけたと思います。

町民文化祭
11月4日と5日の2日間、総合体育館と中央公民館で、第43回町民文化祭が開催されました。総合体育館では、絵画や書道、写真、美術工芸など計1,544点が展示され、来場者は並べられた多くの力作に見入っておられました。また、中央公民館では、芸能大会やカラオケ大会などが行われ、日頃の練習の成果を晴れの舞台で披露されていました。

消防団の秋季訓練と非常招集訓練
11月12日は、明和町消防団の秋季訓練、26日には非常招集訓練が明和消防署で行われました。秋季訓練は、出初め式に備えた中隊や小隊の編成、観閲を行うための隊列訓練が中心ですが、夏季訓練以降各分団で操法訓練を実施してきた操法競技も合わせて行われ、団の結束力の強化と団員としての精神を自覚してもらうための訓練となりました。早朝6時の非常招集訓練は、幹部が午前5時30分に集合し、メールで各分団車庫に参集するよう一斉送信を行い、各分団は参集完了後に各分団長に参集状況を報告しました。早朝からの訓練で、団員の皆さんにはご苦労かけましたが、何時起こるか分からない災害に備え、日頃からの心構えと機械器具の整備点検等を怠らないようにと訓示しました。

小倉百人一首交流フェスティバル・斎王参向古道まつり・ふれあいまつり
11月12日に、三重県かるた協会が主催する第15回小倉百人一首交流フェスティバル・初心者かるた大会がいつきのみや歴史体験館とさいくう平安の杜西脇殿で、第19回斎王参向古道まつりが水池土器製作遺跡公園で、11月23日には、上御糸地区ふれあいまつりがふれあい会館でそれぞれ行われ、交流の場として多くの方で賑わいました。

空き缶ゼロ運動
11月19日は、空き缶ゼロ運動が町内一斉に行われ、早朝から約3,000人の町民の皆さんに参加いただき、道路沿いや水路に捨てられた空き缶やビン・ペットボトルなどを回収していただきました。これからも「わたしたちの町を、空き缶などのないきれいな町にする」ため、ご協力をよろしくお願いいたします。

災害見舞金
11月20日、三重加藤牧場の加藤代表取締役が町長室にお越しになり、台風災害被害への見舞金をいただきました。また、11月1日には京都府与謝野町からも町と町議会に、合わせて15万円の災害見舞金をいただきました。これらのご厚意に感謝し、町の災害復旧に充てさせていただきたいと思います。

明和クラブ創部50年記念事業
11月25日に、明和クラブ創部50年記念事業が行われました。明和クラブは昭和42年に創部され、今年で50周年を迎えます。記念事業では、総合グラウンドでスポーツ少年団によるソフトボール大会が行われ、その後の記念式典で功労者の表彰等が行われました。当クラブは、昭和50年の三重国体の成年男子ソフトボールで優勝を果たされており、平成33年開催の三重とこわか国体においても、開催地の地元クラブとして大いに活躍していただきたいと思います。

歯とお口の健康まつり・よりどり健診
11月26日に、中央公民館で「歯とお口の健康まつり」と「よりどり健診」が、医療関係者の皆さんのご協力のもと開催されました。歯と口に関する様々な催し物への参加、また、がん検診、特定検診等を受診していただきましたが、この機会に自身の健康について考えていただき、今後の健康づくりに活かしていただければと思います。

青レンジャー結成10周年を祝う記念式典
11月26日、青レンジャー結成10周年を祝う記念式典が、めいわ市民活動サポートセンターで行われました。青レンジャーの皆さんの今までの功績に感謝するとともに、今後も防犯パトロール隊として、町の安全・安心のため地域の見回り活動にご尽力いただきたいと思います。

国等への陳情活動
新年度の国の予算において、各省庁と財務省との折衝が始まる中、11月8日に、安全・安心の道づくりを求める全国大会と中部国道協会促進大会に、また、11月28日から30日までの間、全国町村長大会、国保制度改善強化全国大会に出席しました。 安全・安心の道づくりを求める全国大会と中部国道協会促進大会では、道路の老朽化対策における財政措置及び支援体制の充実など、長期安定的に道路整備が進められるよう関係予算の確保について、また、国内物流のネットワークの要衝である中部地方における道路施設の戦略的な維持管理・更新等について、決議、提言を行いました。 全国町村長大会では、「東日本大震災・熊本地震及び豪雨災害等からの復興の加速化と防災・減災対策の強化」「一億総活躍社会の実現・地方創生の推進」「地方交付税等地方の一般財源の総額の確保」など11項目の要望を決議、採択し、代表団が財務省や総務省などに要請行動を行いました。 国保制度改善強化全国大会では、平成30年度からの新たな保険制度施行に際し、被保険者の保険料負担の上昇を緩和する公費の弾力的な運用を行うと共に、国民への制度改革の周知、広報の徹底など万全な対策を講じていただくよう、厚生労働委員会に所属されている衆参両議員に陳情を行いました。 また、三重県町村会の各町長とともに、三重県出身の国会議員の皆さんに地域振興に関する重点課題について意見交換等を行いました。中でも、この度新たに明和町の選挙区となった第4区において選出された三ツ矢衆議院議員には、11月20日、30日に、現在進めている明和中学校施設の整備推進及び大淀小学校の普通教室等への空調設備設置のための学校施設環境改善交付金事業、また、新しい幼保連携型認定こども園整備事業のための認定こども園施設整備交付金などの予算措置について陳情、さらに12月12日には教育長において、文部科学省文教施設に平成30年度の予算確保について陳情を行いました。 加えて、12月1日には、平成30年度の社会資本整備総合交付金に係る予算について、国土交通省中部整備局長に陳情を行いました。都市防災総合推進事業では、南海トラフ地震等大規模災害に備える津波避難タワーの整備促進、都市再生整備計画事業では、歴史的風致維持向上計画に基づく斎宮跡周辺の公園整備や情報板、排水路整備などの推進、さらに、道路整備事業では、明星57号線ほか町の道路整備の促進について、それぞれの事業が計画どおり円滑に実施できるよう、所要額の確保を強く要請いたしました。

今後とも、町民の皆さんが安全・安心で、日々充実した暮らしができるまちづくりの実現のため、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、誠心誠意努力をしてまいりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

平成28年12月19日








平成29年第3回明和町議会定例会行政報告

                       平成29年9月11日

  平成29年第3回定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、ただ今は本定例会の会期を10日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

7月から8月にかけて、全国各地で集中豪雨や台風による被害に見舞われました。特に7月上旬、活発な梅雨前線の影響で記録的な豪雨に見舞われた北九州の福岡、大分では、河川の氾濫、土砂崩れ、家屋浸水、道路の冠水等に見舞われ甚大な被害が出ました。大雨特別警報が発令される中、避難勧告や避難指示が出されましたが、残念ながら多くの方がお亡くなりになられたり怪我をされました。改めてご冥福をお祈りするとともに被災地の一日も早い復旧をお祈りいたします。この度の災害に際し、当町としても、豪雨時の危険個所や情報収集、避難広報の方法等について再確認し、心構えを行った次第でございます。

さて、政府は平成30年度予算について、7月20日に閣議決定をし、基本的な方針では、「経済財政運営と改革の基本方針2017」を踏まえ、引き続き、「基本方針2015」で示された「経済・財政再生計画」の枠組みの下、手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む。歳出全般にわたりこれまでの歳出改革の取組みを強化し、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化するとのことです。 一方、三重県においては、「三重県財政の健全化に向けた集中取組〜持続可能な行財政運営に向けて〜」を発表しています。これは、県財政の健全化に向けた「機動的な財政運営の確保」のため、より具体的な方策をとりまとめ、平成29年度から平成31年度までの間で集中的に取り組むものです。そして、将来世代に負担を先送りすることのない持続可能な財政運営が可能となるよう、より一層の歳入確保に取り組むとともに、歳出面、特に経常的支出である公債費、社会保障関係経費、人件費、補助金等の毎年恒常的に支出される経費において、その構造を抜本的に見直すとしています。 これらを踏まえ、町では先日、幹部職員を対象に平成30年度の当初予算編成説明会を開きました。来年は町制施行60年の節目の年を迎えますが、これからより一層厳しくなる町の行財政運営を直視し、国・県の動向をしっかりと見据えて、制度改正や補助事業の採択要件の変更も含めて、鋭意情報収集に努め、新年度の予算要求に臨むよう指示したところでございます。

それでは6月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。

6月20日、株式会社ぎゅーとらと「高齢者等の見守りと支援に関する協定」を締結いたしました。これは、ぎゅーとらが高齢者の買い物支援として行っている移動スーパー「とくし丸」が明和町内でも運行することになったことに伴い、合わせて認知症高齢者や高齢世帯等を見守り、必要に応じて町に連絡を行っていただくというものです。

6月22日、老人クラブ連合会によるミニ運動会が、生きがいと健康づくりをテーマに総合体育館で開催されました。運動会では、町内各地から集まった約500人の皆さんが楽しそうに競技に参加され、スポーツを通じた交流を図られました。

6月23日、「社会を明るくする運動」強調月間の前に、多気郡保護司会の皆さんから「内閣総理大臣メッセージ」を伝達していただきました。社会を明るくする運動は、犯罪や非行の防止、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、犯罪のない社会を築こうとする全国的な運動で、今年で67回目を迎えました。社会を明るくする強調月間の7月3日、4日は、駅前での啓発活動、7月17日は、第13回「多気郡・玉城社明カップ組立飛行機選手権大会」、そして、7月24日には中学生の社会貢献活動などが行われました。安全で安心な町づくりのために様々な活動に取り組んでいただいている保護司の皆さんに、心から敬意を表します。

7月1日、2日の両日にわたり、京都府木津川市において「日本遺産サミットin京都」が開催されました。今年度「日本遺産」に認定された17の団体を含め、総勢54の団体がPR映像の放映やパネル展示、特産品の展示ブースなどにより、それぞれの地域の魅力を発信しました。また、今回は、明和町日本遺産推進協議会委員の皆さんも出席いただくとともに、観光見本市をサブテーマに観光面での活用のため、旅行業者を対象とした商談会も企画されました。今後も「日本遺産」ブランドを活用し、まちの活性化につなげていきたいと思います。 また、7月1日から16日の間において、全町自治会長会で出されていた地区質問の回答説明会を5地区のコミュニティーセンターで開催いたしました。防犯灯や信号機の設置、道路の環境整備や安全対策、空き家対策や獣害対策等々、各自治会からいただいた要望の対応等について、種々回答をさせていただきました。今後も、自治会からのご意見・ご要望を聞かせていただき、住みよいまちづくりに努めていきたいと思います。 なお、7月25日に松阪建設事務所長に予算確保と事業実施の要請を、また、8月25日には、松阪警察署長に信号機の設置や交通規制等について要請を行いました。

7月3日、上村の西場孝明さんからみょうじょうこども園に手作りの木製ベンチ4基の寄贈がありました。これは、敷地内に生えていた樹齢約百年のヒノキなどを使い、ボランティアで作成されたもので、園の子どもたちには、自然の木のぬくもりや香りを感じてもらえたらと思います。

7月6日、全国町村下水道推進大会がいつきのみや地域交流センターを会場に開催されました。当大会は今年で35回目となりますが、県内の11町を含め全国約70町村から157人が参加され、町村下水道事業を積極的に推進し、安全で安心な暮らしを実現するための政府関係機関への提言を決議しました。大会の後は、研究会議として、特別講演、事例発表等、また、全国から集まっていただいた関係者の皆さんと意見交換の場も設けられ、大変有意義な大会となりました。

7月9日、大淀ふれあいキャンプ場で観光協会主催の「安全祈願祭」が行われ、シーズン中の施設利用者の安全を祈願しました。また、式典の後のアトラクションでは、明和太鼓の演奏やフラダンス、めい姫ダンスの披露、そして、恒例の宝探しや餅まきも行われました。今年も多くの皆さんに白砂青松と日本遺産の大淀海岸に訪れていただきたいと思います。

7月23日、第76回国民体育大会明和町準備委員会設立総会を、いつきのみや地域交流センターで開催しました。この準備委員会は、明和町で開催される競技会の円滑な運営に期するために必要な準備を行うことを目的に設立するもので、町民の英知と情熱を結集し、町民総参加で全国から訪れる人々を温かく迎えるとともに、深い感動を与える大会を目指します。当日は、関係機関や団体の皆さん28人にご出席いただき、設立趣旨を確認するとともに、委員の委嘱や役員の選任、そして、大会開催の基本方針を決議しました。

7月26日、文部科学省に出向き、中学校校舎の改築等への交付金事業について、陳情を行いました。国の財政状況が厳しいとのことですが、極めて大きな財源を必要とする中学校施設の整備を推進するためにも関係交付金の予算措置について強く要望いたしました。なお、7月9日には、教育長とともに地元出身の国会議員にも財政支援の陳情を行いました。

7月30日、三重県南勢電設協同組合明和グループの皆さんにより、大淀と下御糸地区のコミュニティーセンターのエアコンの無償点検と清掃を行っていただきました。この活動は8月の「電気使用安全月間」の一環として毎年継続的に取り組まれているもので、今年で18年目となります。当日は暑い中での活動となり、大変お世話をお掛けいたしました。 平成30年4月採用予定の町職員採用試験の募集を7月31日で締め切りました。応募状況は、事務職員の一般枠及びU・Iターン枠合わせて募集4人程度に対して、一般枠は25人、U・Iターン枠は1人、技術職員は募集1人に対し2人、社会福祉士は募集1人に対し3人、保健師は募集1人に対し5人の応募がありました。試験の日程は、9月17日に一次試験として筆記試験を実施、10月20日には二次試験として面接等を行い、11月中旬には採用予定者を決定していくこととしています。

8月1日、広島で行われる平和記念式典に、明和中学校の生徒6人を代表として派遣する「出発式」を行いました。式典への出席は今年で3年目となり、一行は、5日に出発し、平和記念資料館の見学、被爆体験伝承者の講話を受講、原爆の子の像に千羽鶴を奉納、原爆ドームなどを見学し、被爆の怖さ、戦争の悲惨さを学びました。そして、6日に平和記念式典に参列し、平和への祈りを捧げてきました。なお、8月21日には、報告会を兼ねた行政チャンネルの収録を行い、生徒達からは現地で見て聞いて感じた平和の思いを熱く語ってもらいました。 また、同1日の午後、三重県町村会の定期総会に出席しました。総会では政務活動として、地方創生の推進、防災対策の充実強化、子育て・少子化対策の推進など、12項目の要望事項について国及び県に要請活動を行うことを決議し、一丸となって取り組んでいくことを確認しました。そして、8月10日と8月22日には、町村会から要請した課題等について、県の各部長等に直接意見を申し述べ、各施策等への対応を要請しました。

8月3日、明和町ヘルスツーリズム推進協議会の設立総会を開催しました。当協議会は、地方創生推進交付金事業を活用し、ヘルスツーリズムにより町民の健康増進と医療費の削減、新産業の創出等に寄与することを目的に設立するもので、今後、観光資源を活かした明和町ならではのヘルスツーリズムの推進に向け、活発な意見交換を行っていただきたいと思います。 7月から8月にかけては、町内の各地で伝統の行事やまつりが開催されました。7月8日は「上村天王祭」、7月13日は「蓑村の虫送り」、8月4日、5日は「大淀祇園祭」、16日は「志貴の精霊相撲」、そして、23日には「中村の安産祈願相撲」が行われました。このような中で今まで行われていた「有爾中の羯鼓(かんこ)踊り」や「算所の祇園祭」が後継者問題等で中止となりました。いずれも歴史ある地域の伝統行事で、携われた関係者の皆さんに敬意を申し上げるとともに、これからも大切に継承していただきたいと思います。 また、その他にも、人権センターの「夕涼み会」、下御糸小学校での「みいとフェスタ」、うにの郷夏まつり、済生会明和病院の夏まつり等々が開催され、それぞれの地域や施設などで夏のひと時を楽しまれました。

 8月22日、今年も三重県ひじき協同組合の皆さんから、「敬老福祉大会のお土産や学校給食などに利用してください」と乾燥ひじき1500袋を寄贈していただきました。あらためてお礼を申し上げますとともに、町の特産品でもある健康食品のひじきの販路拡大等を、引き続き支援をしてまいりたいと思います。

 8月23日、男女(みんな)の連絡会の会員と一般公募による住民の皆さんが参加し、町政の課題について直接話し合う「町長と語る会」が開催されました。今回のテーマは、「町の子育て支援施策について」で、誰もが安心して子どもを産み、育てられる社会の実現のため、関係機関が連携した相談体制や地域社会全体で子どもを見守る体制の整備の必要性など、活発な意見が交わされました。

  次に、本定例会の上程議案につきましては、教育委員会委員の任命同意が2件、指定金融機関の指定が1件、条例の制定が1件、町道路線の廃止及び認定が1件、平成28年度水道事業会計未処分利益剰余金の処分が1件、平成29年度一般会計補正予算ほか5つの特別会計補正予算、そして、平成28年度の各会計の決算認定をお願いすることとしています。

今後とも、町民の皆さんが日々充実した暮らしができるまちづくりの実現のために、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、総合計画に定める将来像の「歴史・文化と自然が輝き、快適でこころ豊かな「和」のまち明和」を目指して、誠心誠意努力してまいりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。








平成29年第2回明和町議会定例会行政報告

                       平成29年6月13日

 平成29年第2回明和町議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 議員の皆様には、公私何かとご多用のところ、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
また、ただ今は、本定例会の会期を4日間とお決めいただき、諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。

さて、先の第1回定例会でお認めいただいた各予算でございますが、頂戴したご意見、ご提言を念頭に置き、執行しています。そして、国・県の動向にかんがみ、明許繰越事業、継続事業も含め早期執行に向け、各課で事業推進を図っているところでございます。

 それでは、3月定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、ご報告させていただきます。

3月27日、岩手県久慈市と明和町が地方創生に関する広域連携協定の調印式を、久慈市役所で行いました。久慈市からは遠藤市長ほか関係者の皆さん、そして、明和町と久慈市の双方のアドバイザーでもある皇學館大学の千田良仁(せんだ よしひと)准教授が出席されました。今後、地方創生に関する取組みの中、健康づくりや観光振興等に関する交流を行い、両市町の地域活性化につなげたいと思います。

3月30日に、明和町と三重県LPガス協会において「防災拠点災害対応機器備蓄に関する覚書」を交わす調印式を行いました。これは、平成27年に締結した「災害時におけるLPガス等の調達に関する協定書」に基づき、災害時に必要となる調理台、コンロ台、LPガス供給機材、それらを保管する倉庫等を明和町総合体育館敷地内に設置していただくもので、県内では10番目の締結となります。当協会の藤岡代表理事からは、「住民の皆さんの安全安心の一助となるよう、今後さらに努力していきたい。」とのお話をいただきました。

4月の5日から10日にかけて、町内の各小学校と中学校、幼稚園、保育所などで入学・入園式が行われました。4月5日の各保育所の入園式では60人が入園、6日の6小学校の入学式では196人が入学、また、7日の明和中学校の入学式では205人が入学されました。そして、10日に行われた各幼稚園とみょうじょうこども園の入園式では、合わせて83人が入園されました。 次代を担う子どもたちには、大きな夢と希望を持って、健やかに、そして、伸びやかに成長してほしいと願っています。

4月8日、中学校建設工事の基本設計業者を選定する選定委員会が中央公民館で開催されました。選定はプロポーザル方式で、1次の書類審査を経た5業者により行われ、株式会社青島設計が選定されました。今後、建設に向け基本設計に取り組んでいただきます。

4月15日、中央公民館で、平成29年度公民館講座の開講式が行われました。今年の受講者は、33講座に679人、同好会に46講座733人の合計79講座1,412人で、開講式には約150人の皆さんが出席されました。また、今年は初めて中学校吹奏楽部の演奏会もあり、明るく素晴らしい演奏に大いに盛り上がりました。これからも公民館講座を、楽しい学習の場として、また、仲間づくりの場として、ご活用いただきたいと思います。

4月21日、お菓子の祭典として4年毎に開催されている全国菓子大博覧会の開会式が、伊勢市の県営サンアリーナで行われました。今回で27回目を迎える菓子博覧会は、地方自治体もバックアップする大きなイベントで、全国から集められたお菓子の展示・即売や菓子職人による工芸菓子の披露がありました。明和町からは、4月26日の市民参加プログラム「いせ舞台」で、公民館講座「はじめてのマジック」の皆さんが華麗なマジックの披露を、また、5月3日には、チェリーボンボンによるめい姫ダンスの披露やめい姫バウムのふるまい等により町のPRを行いました。

5月20日、大淀・下御糸・斎宮・修正の各小学校で「春の運動会」が行われました。この日は暑い日となりましたが、各小学校の子どもたちが大きな声援のもと、元気に楽しく競技する様子を見て回りました。

5月21日、第29回全国シニアかるた選手権大会が、いつきのみや地域交流センターとさいくう平安の杜を会場に開催されました。17都府県から50歳以上の62人が参加し、歴史ある斎宮の地で熱い試合が繰り広げられました。

5月24日、「斎王まつり」をPRするため、議会からも議長、副議長に同行いただき、第33代斎王役の中前安薫(なかまえ あゆき)さん、女別当役の中保友里(なかほ ゆり)さん、斎王まつり実行委員会の皆さんと、鈴木知事を表敬訪問しました。知事からは、「多くの方々の努力があってこその35回目で、今や県を代表するまつりにもなっています。県としてもいろいろな角度から応援していきたい。」との激励の言葉をいただきました。

5月30日、全町自治会長会を斎宮跡を活用した地域の交流拠点であるいつきのみや地域交流センターで開催しました。議員の皆様にはご多忙のところご出席をいただき、ありがとうございました。平日の会議にもかかわらず、約7割の自治会長さんに参加していただき、町から自治会でお世話になる各種事業の説明などを行いました。また、現地見学としてさいくう平安の杜と大淀、浜田・八木戸津波避難タワーを見学していただきました。自治会からいただいている質問については、今後、各地区で懇談会を計画していますので、その時に具体的な回答や説明をさせていただくこととしています。

6月3日と4日の2日間にわたり「第35回斎王まつり」が、盛大に開催されました。3日の前夜祭では、斎王役をはじめ群行出演者の紹介のほか、特別ゲストとして、斎王まつりの特別顧問で、明和町の観光大使も務めていただいている長岡成貢さんの演奏があり、会場に詰めかけた観客を魅了しました。また、4日の群行は、さいくう平安の杜を出発し、上園芝生広場、古代伊勢道を経由し、博物館に到着する史跡公園内を通るコースで初めて行われ、平安絵巻さながらの群行を多くの皆さんに楽しんでいただきました。 今年も大きな事故もなく無事に終えることができましたことは、ひとえに実行委員会の皆様のご努力と、まつりに携わってくださいました関係者の皆様のおかげであり、心から敬意と感謝を申し上げます。

本定例会の上程議案につきましては、教育委員会委員の任命同意が1件、専決処分した事件の承認が2件、繰越明許費計算書の報告が11件、条例の制定が2件、条例の一部改正が5件、水道料金債権の放棄が1件、そして、平成29年度一般会計補正予算ほか2つの特別会計補正予算と、水道事業会計補正予算をお願いしています。 今後も、町民の皆さんが安全安心で、日々充実した暮らしができる町政を推進するため、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、最大限の努力をしてまいりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。







平成29年第1回明和町議会定例会より 行政報告

「3月議会行政報告」

明和町長 中井幸充

【行政報告】

はじめに

本日ここに、平成29年第1回明和町議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様には公私何かとご多用の中、本定例会にご出席を賜り、誠にありがとうございます。 また、本定例会の会期を本日から19日間とお決めいただき、新年度予算をはじめ諸案件のご審議を賜りますことに対し、厚くお礼を申し上げます。本定例会は、平成28年度を締めくくる議会でありますとともに、新年度予算のご審議を賜るわけでございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 長い冬を終え、ようやく春の兆しが見えてきました。3月11日が来ると東日本大震災から6年が経過します。被災地各地の復旧・復興は着実に進展していると伝えられていますが、一方、人々の記憶は急速に風化しつつあります。大震災の経験と教訓を風化させず、忘れることなく、想定される災害にどう活かしていくかを考え続けなければなりません。 さて、国は、平成29年度当初予算の編成に当たって、財政の厳しい状況を踏まえ、引き続き、歳出全般にわたり聖域なき徹底した見直しを推進し、地方においても国の取組と基調を合わせ、徹底した見直しを進めるとしています。 また、県では、極めて深刻な財政状況の中にあって、「三重県財政の健全化に向けた集中取組(素案)」に基づく改革の初年度として、県単独補助金をはじめとする事務事業の徹底した見直しと、一層の歳入確保に取り組むとしています。 当町におきましては、第5次総合計画を基本に、事務事業等の見直しを行い、一般会計の予算総額は82億4,600万円、特別会計、水道事業会計を含めた総額は161億6,980万円の当初予算を編成いたしました。 新年度予算の詳細な内容につきましては、本定例会で詳しくご説明させていただきますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。 それでは、昨年12月の定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略にご報告をさせていただきます。

初日の出を迎える会

今年も、明和町観光協会主催の「初日の出を迎える会」が、日本遺産に認定されている大淀海岸で行われ、大勢の皆さんとともに元日を迎えることができました。この初日の出を迎える催しは、平成2年に地元の数名が、お神酒をいただきながら初日の出を拝んだことに始まり、回を重ねるごとに参加する人が増え、有志では大変と町観光協会に委ねることになったそうです。午前6時半、東の空が明るくなりはじめたころ、「業平夢太鼓」の威勢のいい太鼓が打ち鳴らされ、午前7時3分、初日が眩しく輝きながら昇ってきました。町観光協会の皆さんや地元自治会の皆さんに感謝を申し上げながら、明るく穏やかな1年であることを願いました。 2016年は変革の年、国内外でいろいろなことがあった年でもありました。私事では、手術とその後2か月間の休暇をいただく中で、大変ご心配とご支援をいただきました。心から感謝を申し上げますとともに、「健康」の大切さを痛感した1年でもありました。この経験を活かしながら、健康づくりに力を入れていかなければならないと改めて思っているところです。 「さいくう平安の杜」がアニメ番組「サザエさん」のオープニングで紹介 仕事始めの早々に、日曜日の夕方の人気アニメ番組「サザエさん」のオープニングで、「さいくう平安の杜」が紹介されるとの情報が入りました。放映は、サザエさんが県内11か所を訪問する内容で、明和町「さいくう平安の杜」は4番目に紹介されています。冬編として今月まで放映される予定です。

成人式を開催

1月8日、新成人を祝う成人式が、新成人による実行委員会の企画と運営のもと、中央公民館で華やかに行われました。今年の新成人は232人で、そのうち210人が式典に参加していただきました。新成人を代表して西井にしい 康二こうじさんが「両親や地域、仲間の支えに感謝し、これからは支えてもらう側から支える側になります」と、力強く決意を述べていただきました。私からは「健康に気をつけて、何事にも果敢に挑戦し、未来を切り開いて欲しい」とエールを送りました。 美し国三重市町対抗駅伝大会明和町チームの結団式

1月9日、去る2月19日に行われた「第10回美し国三重市町対抗駅伝大会」明和町チームの結団式を行いました。この駅伝大会は、市町村合併で大きく変わってしまった市町の交流と連携を深め、絆を結ぼうと平成19年に始まったもので、小学生から大人まで幅広い層で行われる特色のある大会です。箱根駅伝や都道府県対抗駅伝に出場した選手も走りますが、「記録に拘らず、精一杯気持ちよく走って、いい思い出を作ってください」と激励しました。結果は、昨年より一つ順位が上がり町の部で7位入賞。タイムは昨年より4分ほど短縮していただきました。なかでも5区を走った森川もりかわ雅夫まさおさんと9区を走った岡本おかもと 凪布なぎほさんが、町の部で区間賞を取る活躍を見せてくれました。あらためて、選手の皆さんや関係者の皆さん、沿道で応援していただいた町民の皆さんにお礼を申し上げます。

産学官「日本酒プロジェクト」旭酒造で仕込み作業

1月11日、産学官「日本酒プロジェクト」の仕込み作業が、いよいよ山大淀の旭酒造で始まりました。町の新しい特産品として「神都の祈り・斎王」の出来上がりが、今からとても楽しみです。

明星小学校「ライスパーティー」 1月18日、明星小学校5年生42人から「ライスパーティー」のお誘いをいただきました。「みょうじょう・むらおこし」や老人会の皆さんからサポートをいただき、総合学習の時間で育てたお米を混ぜご飯の「おにぎり」にして、「おもてなし」をしようという企画でした。

消防団出初め式を挙行

1月15日、年初め恒例の「消防団出初式」を気温2度の厳寒の中で挙行しました。式辞では、日頃の団員の活動に対して敬意と感謝の意を表しながら、「想定される南海トラフ地震に備えてより一層訓練を重ね、住民の安全・安心に応えて欲しい」と要請しました。

三重大学との間で連携・協定の締結

1月19日、地域活性化のための共同研究を進めることを目的として、三重大学との間で連携・協定を締結する調印式を行いました。今回の協定では、防災・減災対策のほか、地域活性化、移住定住対策、健康づくり、地域産業振興、人材育成など、幅広く連携・協定を行っていこうという内容です。産学官連携はすでに皇學館大学と始めましたが、三重大学とは、特に観光や健康づくりで連携を図っていく所存です。

有爾中地区自主防災組織で防災の集い

1月22日、有爾中自治会で自主防災訓練「防災の集い」が開かれました。有爾中自治会は、早くから地区内の防災・防犯のため自警団が結成され、毎年この時期に、初期消火の消火器訓練や救急救助訓練などを行っています。町では、各自治会に自主防災の組織化をお願いしています。現在、94自治会のうち51自治会で組織していただいていますが、災害時には地域での助け合いが必要です。自助・共助・公助の必要性をご理解いただき、これからも組織化を推進していかなければならないと考えています。

明和・松阪郵便局との「地域における協力に関する協定」を締結

1月27日、明和郵便局、松阪郵便局と明和町で、「地域における協力に関する協定」を締結しました。郵便局とは、平成27年に「災害時における協力協定」を結んでいますが、今回は、配送業務などで普段から町内を回る職員の皆さんの力を借りて、異変情報を役場に提供していただこうという協定です。高齢者や子どもたちなど地域住民の皆さんの異変や、道路損傷など異常を発見した時、また、廃棄物等不法投棄の疑いなど、郵便局の皆さんが気づいた時に情報を提供いただく内容で、あらためて地域の中の見守り役をお願いするものです。

安養寺が所蔵する町指定文化財が県指定文化財に指定されました

2月2日、上野の安養寺が所蔵する町指定文化財の 仏通ぶっつう 禅師ぜんじ 所用しょよう 法衣ほういと 伝来でんらい什物 じゅうもつが、県指定文化財に指定されました。当文化財は、鎌倉時代の高僧の所用品としてまとまって伝来しており、学術的・文化的な価値がきわめて高い県内第一級の資料ということで、町としても大変光栄に感じたところでございます。

町防災会議を開催

2月10日、町防災会議を行いました。自治会や消防団などの代表者、関係機関の職員の皆さんらにお集まりいただき、明和町地域防災計画における風水害等対策編、震災対策編及び資料編の修正等について審議していただくとともに、町が取り組んでいる防災事業の概要などを報告しました。

地方創生「日本酒プロジェクト」で2つの大きなPRイベントを実施

地方創生「日本酒プロジェクト」で2つの大きなPRイベントを実施しました。1つは、2月2日から7日にかけて海外PRを行いました。皇學館大学の学長や学生らとフランス・パリの在仏日本国大使館やフランス国立社会科学高等研究所などを訪問し、日本酒(神都の祈り)のプロモーションを行ってきました。
もう1つは、2月13日、三重県庁で鈴木知事に産学官日本酒プロジェクト「神都の祈り」(御裳濯みもすそ川がわ・伊勢萬醸造)の完成を報告しました。県庁には、皇學館大学から千田せんだ准教授、新田にった現代日本社会学部長と同学部の学生が出席して、このプロジェクトに関わった感想や思いを知事に語ってくれました。地方創生のアドバイザーとして今回のプロジェクトをリードしていただいている千田准教授からは、「6次産業化の実践からの人材育成と、明和町の新しいブランドとして日本酒を売り出すことが目的」と説明していただきました。私からは、地元三重県が研究開発した酒米「神の穂」を、カケチカラ発祥の地明和町の水田で育てて、地元の酒蔵の旭酒造と老緑を継承した伊勢萬が祓川・五十鈴川の伏流水で醸造するというこだわったお酒づくりであることをアピールしました。

松阪地区医師会より防災用品等を寄贈

2月16日、公益社団法人 松阪地区医師会から防災用品等を寄贈していただきました。同医師会では、社会貢献事業として平成25年度から毎年、松阪市と多気郡3町に防災備品や備蓄品を贈っていただいています。今回、当町には、全自動血圧計2台や感染症防護対策キッド16セットなどを寄贈いただきました。日頃から健診等でお世話になっていることにお礼を述べながら、感謝を申し上げました。 「浜田・八木戸津波避難タワー」「大淀津波避難タワー」が完成 2月25日、南海トラフ地震の大津波に備えて、海岸地域の逃げ遅れ対策として整備に取り組んでいる「津波避難タワー」6基のうち2基がこのほど完成し、地域住民の皆さんにそれぞれ見学をしていただきました。完成したのは、「浜田・八木戸津波避難タワー」と「大淀津波避難タワー」で、まだまだ風が冷たい一日でしたが、避難階段を開放し、避難スペースへ昇っていただきました。

「いつきのみや梅まつり」「いつきのみや春絵巻」開催

同日、「いつきのみや梅まつり」が斎宮歴史博物館南側のふるさと広場梅林周辺で行われました。これは、斎宮跡観光協議会が主催する恒例のイベントで、今年も、史跡めぐりや特産品の販売のほか、梅の種飛ばし大会や斎王撮影会などが行われました。 また、翌26日には、公益財団法人 国史跡斎宮跡保存協会主催の「いつきのみや春絵巻〜きものでおでかけ〜」が、史跡公園「さいくう平安の杜」で行われました。両日とも、多くの皆さんにお越しいただき、早春の「斎宮跡」を楽しんでいただきました。

諸報告につきましては以上でございますが、本定例会には、人事案件の諮問が2件、協定の変更1件、町道の廃止及び認定が1件、条例の一部改正が6件、並びに平成28年度一般会計補正予算及び特別会計補正予算等、平成29年度一般会計予算及び特別会計予算等を合わせて合計27件の議案等を提案させていただくこととしています。

「一億総活躍」と「地方創生」をめざす国の経済対策下ではありますが、地方経済への波及を考えると依然厳しいものがあり、地方税収の見込みなど、町財政への影響は極めて不透明であります。 このような中におきましても、本町にとりましては、インフラの整備などを始めとして、まちづくりの手綱を緩めるわけにはまいりません。 財政運営の基本である「最小の経費で最大の効果」が発揮できるよう、議員の皆様、町民の皆様のお力を得て、住みよく、こころ豊かなまちの実現に向けて、不退転の決意で取り組むことを申し上げ、行政報告といたします。

平成29年3月6日







平成29年第1回明和町議会定例会より 行政報告


「平成29年度 所信表明」

明和町長 中井幸充


平成29年第1回明和町定例会にあたり、平成29年度の行政運営に対する私の施政方針について申し述べ、議会ならびに町民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

基本姿勢

多くの町民の皆様のご支援を賜り、3期3年目の予算編成を迎えることとなりました。
私はこれまで、「人にやさしいまちづくり」をスローガンに、「元気なまち」「信頼されるまち」「みんなが誇れるまち」の実現に向けて、全力で取り組んでまいりました。今後とも私の政治信念である「是は是、否は否」をもって、これまで以上に中・長期的な視野に立ち、将来を見据えた施策の選択を行い、明和町第5次総合計画に定めるまちづくりの基本理念である「人と地域の活力の創造」の下に、『歴史・文化と自然が輝き、快適でこころ豊かな「和」のまち明和』の実現を目指して、様々な政策課題に立ち向かっていく所存です。

町を取り巻く情勢

さて、国は、経済の再生を最優先課題と位置付け、一億総活躍社会の実現を目指し、「新・三本の矢」と「地方創生」により600兆円経済への道筋をつけ、「成長と分配の好循環」を実現するとともに、「2020年度の財政健全化目標を達成する」との方針を掲げました。 しかし、日本経済の波及効果が企業・事業所等に好影響を与えているかは疑問であり、特に小規模事業所が多い当町にあっては、各事業所が事業運営に苦慮されているのが実情であると捉え、その対策が求められるところです。 一方、昨年は、熊本県熊本地方で最大震度7を観測する地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。やがて1年が経過する今もなお、引き続き生活の再建が課題となっています。 また、8月には日本列島に台風が次々と上陸し、特に北海道や東北地方の広い範囲に浸水被害をもたらしました。自力で避難することが困難な高齢者などの「災害弱者」をどう守るかという重い課題を突き付けられ、あらためて自然の脅威を感じずにはいられません。 東日本大震災から6年が経過しようとしています。これらの自然災害の教訓を町づくりに活かし、災害に強い明和町を作り上げることこそが我々の使命であると受け止め、南海トラフ大地震に対する津波避難タワーの建設など、防災対策に積極的に取り組んでいるところですが、当町では、公共施設の経年劣化が進み、長寿命化対策や更新を行うために必要な投資や、少子高齢化の進展に伴う社会保障関係経費が増大するなど、財政運営を取り巻く環境は一層厳しくなってきています。 このような状況のなか、町民の生活、福祉の向上、子ども子育て、教育の充実など欠かすことのできない施策について、平成29年度において重点化すべき政策分野を次の5項目に沿って、基本的な考え方を述べさせていただきます。

1.防災対策

防災対策は、安全・安心のまちづくりの最重要課題であり、「自助・共助・公助」それぞれの立場での消防防災対策を推進します。特に、南海トラフ地震の大規模地震による大津波に備えて、平成27年度から5か年計画で、大淀地区と下御糸地区の海岸部の6か所に逃げ遅れ対策の津波避難タワーの整備を、計画に基づき平成28年度には大淀地区と浜田・八木戸地区に、津波避難タワーを建設しました。今年度は、残り4基の建設事業に取り組みます。 また、防災・災害対策本部となる庁舎の耐震診断を行うとともに、災害時対応の代替機能の確保を合わせて行い、災害対応の強化を図ることとします。一方で、個人を対象とした木造住宅耐震補強工事やブロック塀等除去改修に係る補助金を、引き続き交付することとしています。 さらに、地域の自主防災活動の組織化と支援対策を推進し、町民の皆様の安全・安心に資していきます。

2.教育環境の整備

教育環境の整備では、議会に設置していただいた「公共施設等建設特別委員会」において、明和中学校の建設に向けた協議を重ねていただき、基本設計業務の委託業者を選定できる運びとなりました。今年度は、実施設計業務を委託することとしています。 また、大淀小学校と下御糸小学校は、なりひら保育所、双葉幼稚園とともに津波浸水区域の中に位置することなどから、防災上の問題や少子化対策を含め、町全体の将来の学校規模や学校区の再編成などについて、整備検討委員会を立ち上げ、地域の方々のご意見を伺いながら具体的な考え方を示していく所存です。 幼稚園・保育所など就学前の子どもたちの教育・保育のあり方や、「子ども・子育て支援」対策は、保護者の皆さんの働き方等も視野に入れ、その支援の充実を図りながら、認定こども園の「みょうじょうこども園」を中心に取り組みます。 幼稚園・保育所は、防災上の視点はもとより、少子化の影響をうけることから、将来の幼稚園・保育所の在り方の検討を行い、現状を見直す必要性があります。すべての子どもたちが健やかに育つよう、子ども・子育て支援を「みょうじょうこども園」を中心に進めながら、地方創生や人口減少対策としての結婚・出産・子育て支援対策にも取り組みます。 文化・スポーツ事業では、2021年(平成33年)に三重県で行われる国民体育大会の「成年男子ソフトボール大会」の開催に向けて準備委員会を立ち上げ、会場の整備や運営体制の確立に向けた準備に取り組みます。

3.町の活性化・産業振興

町の基幹産業である第一次産業の振興については、後継者不足の対策として新規青年就農者の支援を強化するなど、担い手の育成に積極的に取り組むとともに、農業基盤の整備では、省力化や水資源の有効活用を図る観点から、引き続きパイプライン化事業を推進し、農地の荒廃を防ぐため、耕作放棄地対策も農業委員会と連携し、対策を講じます。 一方、圃場整備後の排水路等農業基盤の経年劣化、老朽化が進んでいることから、維持補修等に対する対応も進めていかなければなりません。 さらに、下御糸・大淀漁港の機能保全の取り組みも早急な対応が迫られていることから、関係機関と協議を行いながら進めます。 また、農・漁業においても、新たな6次産業への取り組みなど、振興施策に取り組みます。 さらに、活性化の中心となりつつある観光振興については、日本遺産の認定を受けた「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」の史跡斎宮跡等の情報発信に努めるとともに、利活用の方策をより具体化し、観光振興による町全域の活性化を目指した施策の推進に取り組みます。 また、明和町総合戦略に基づき地方創生交付金事業を推進し、観光地域づくりの舵取り役になる(仮称)明和町観光DMO協議会の設立に向けた取組みを推進します。

4.福祉・生活環境施策

福祉施策では、子育てに関する相談体制の整備など「子ども・子育て支援」対策をより一層推進するとともに、2025年超高齢化社会へ向けて、医療・介護・福祉施策を連携させた「地域包括ケアシステム体制」の構築に取り組みます。 なお、高齢者の自動車運転事故が社会問題となっている状況から、運転免許証を自主返納した方及び75歳以上の方の移動手段を確保するため、町民バスの利用料の無料化を図ります。 また、地方創生事業により特色ある地域資源を活用した魅力的な明和型「ヘルスツーリズム」事業に取り組み、町民の健康の増進、医療費の削減と新産業の創出を目指します。 障がい者福祉では、「障がい者生活支援センター」を中心として、各種施策の充実に努めるとともに、障がい者の生活の拠点となるグループホームの整備を進めます。 町民の生活に直結した課題である「宮川流域関連公共下水道事業」や「狭あい道路事業」、「基幹道路の整備」なども、引き続き事業推進します。なお、道路舗装、生活排水等の町単事業については、自治会要望を改めて聴取していることから、現地等精査の上、環境整備の改善を図ります。

5.行財政改革

行財政改革にも取り組まなければなりません。国・県においても依然厳しい財政状況が続く中で、町は今後、公共施設等の建設などの大きな事業が控えていることから、自主財源の確保や事業の効率化に努め、行財政基盤を強化しなければなりません。 今後も、効率性に優れた行政運営と開かれたわかりやすい行政を目指して、町広報紙や行政チャンネル等の情報発信を強化し、町民の皆様の声を的確に町政に反映できるよう努めます。 また、情報通信基盤を活用した申請や届出等の電子化を進めるとともに、町民の皆様の利便性を高めるため、各種情報システムの運用を行います。

平成29年度予算の概要

平成29年度予算の概要は、一般会計で82億4,600万円、前年度比4.9%の増となりました。 歳出予算の主な内訳は、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費が35億3,473万8千円で、人件費では、4名が定年退職し新年度は若年層が増えることから前年度比1.2%の減、扶助費では、障がい者や各事業に係る児童・生徒などの給付費等の増加により10.8%の増、公債費は、高利率時に借りた民生債や教育債の償還が終わり0.3%の減となりました。 物件費については、各種事業に係る委託料や使用料及び賃借料、臨時職員賃金等を各科目で計上したところ13億8,180万8千円で、前年度比2.0%の増となりました。 維持補修費は、庁舎及び各施設の老朽化に伴い4,534万1千円を計上しましたが、前年度比0.2%の微減となりました。 投資的経費は、12億794万3千円で前年度比56.0%の増となりました。主な要因は、津波避難タワー建設と下御糸漁港に係る水産物供給基盤機能保全事業によるものです。 補助費等では、広域消防組合負担金の減や水田集積事業助成が終了したことにより10.8%の減となりました。 繰出金は、12億2,105万4千円で前年度比5.4%の減となりました。これは、国民健康保険特別会計への法定外繰出金の減と農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計の歳入の精査による減が主な要因です。 これらに対する歳入は、町民税で前年度比0.1%の増、軽自動車税は15.2%の増で、町税全体では23億7,544万4千円を見込み、前年度比0.1%の増となりました。 地方交付税は、国の地方財政対策及び前年度実績から前年度比2.6%の減で、18億5,000万円を見込みました。 国庫支出金は、11億9,811万3千円で前年度比29.7%の増、県支出金は6億741万1千円で前年度比15.5%の増となりました。いずれも扶助費に関連したものです。 寄附金は、ふるさと寄附の見込額の増加により1億100万1千円を計上し、前年度比100.0%の増となりました。 繰入金は、斎宮跡保存事業特別会計への繰出金として歴史的風致維持向上計画に伴う投資的事業への一般財源分に、例年同様、ふるさとづくり基金を充てました。また、他の基金の充当が可能な事業についても、各基金からの充当を行いました。なお、厳しい財政状況から、財政調整基金を含めた繰入金の計上額は2億8,969万円で、町税や繰出金の精査により前年度比25.0%の減となりました。 町債は、国の地方財政対策による臨時財政対策債、津波避難タワーの建設及び中学校建設に係る実施設計分の増により、前年度比31.1%の増となりました。 これらの歳入の不足分に係る前年度繰越金は2億3,000万円を計上し、前年度比8.0%の減となりました。
以上が一般会計予算の概要でございます。

次に、7つの特別会計を合わせた総額は72億470万円で、前年度比1.7%の減となりました。 これは、公共下水道事業特別会計で事業進捗に伴う伸びがあることや、介護保険特別会計においては、施設介護等でのサービス給付費の大幅な伸びが見受けられるものの、その他の特別会計では国民健康保険特別会計での法定外繰入金の皆減など、概ね減少していることにより微減となったものです。 また、企業会計の上水道事業は7億1,910万円で、前年度比2.9%の減となりました。これは、資本的支出において道路及び農業関連工事などの配水管移設工事費の見込みが減となったことが主な要因です。 これら平成29年度の一般会計、特別会計、企業会計の9つの会計の総予算額は161億6,980万円で、前年度比1.5%の増となりました。
次に、一括上程されました予算以外の議案についてその提案理由の説明を申し上げます。

議案第16号 町長、副町長及び教育長の給料及び旅費等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、平成28年8月の人事院勧告に基づき、町長、副町長及び教育長の期末手当について、所要の改正をお願いするとともに、社会的経済的諸情勢に鑑み、町長、副町長及び教育長の給料について、所要の改正をお願いするものでございます。 議案第17号 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、教育長の期末手当の支給率の変更及び給料抑制措置期間の延長措置に準じて、所要の改正をお願いするものでございます。 急がなければならない政策課題は山積していますが、町民の皆様が希望をもって安らかな日々を暮らせるよう、町職員ともども頑張ってまいりますので、町民の皆様、議会の皆様には、より一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。 なお、予算の詳細については、副町長から総合計画の大綱に沿って申し上げ、また、各予算の説明については、それぞれ担当課長が説明いたしますので、よろしくご審議の上、お認めいただきますようお願い申し上げます。

予算の詳細

それでは、平成29年度の主な施策・事業につきまして、総合計画の7つの大綱に沿ってご説明を申し上げます。

1.安全で人に優しい環境のまちづくり

災害対策費では、南海トラフ地震などの大規模地震による大津波に備えて、大淀地区と下御糸地区の海岸部の6か所に津波避難タワーを建設しているところですが、新年度においても残る津波避難タワーの建設のうち、川尻・北藤原、大堀川新田地区に係る設計委託料と、造成工事及び建設工事費等を予算計上するとともに、簡易トイレやエアーストレッチャーなど、津波避難タワーに備蓄する機材の購入費も計上しました。なお、個人を対象とした木造住宅耐震簡易補強工事やブロック塀等改修事業補助金も、引き続き計上しています。また、自主防災活動強化助成金は3自治会分を計上しました。 消防施設費では、消防用小型ポンプ3台を更新するとともに、消防団用ホースなど消防機材購入費のほか、幹部会議や夏季集中訓練等に係る費用を計上しました。 交通安全対策費では、クロスマーク路面表示や減速帯の施工、道路反射鏡の設置工事費などを計上するとともに、啓発事業として、高齢者や子どもなどの交通弱者を対象とした交通安全教室を、老人会や各幼稚園、小学校などで実施するための予算も計上しています。 防犯対策費では、町内の防犯灯のLED化を推進するため、自治会が設置する防犯灯についても、引き続きLED化に係る費用を助成します。 地域振興費では、消費者被害を防止するため、引き続き相談業務や啓発活動に取り組みます。 環境衛生費では、環境基本計画の策定に係る委託料や不法投棄防止パトロールに係る諸経費を計上するとともに、ごみ減量化のための再生資源集団回収奨励金や生ごみ処理機等購入補助金、空き缶ゼロ運動の実施や大淀海岸クリーンアップ大作戦など、引き続き、環境共生型の地域づくりを支援するための予算を計上しました。 公害対策費では、環境現況調査や悪臭物質測定分析、水質検査業務に係る委託料を計上しています。

2.ともに支えあう地域福祉と健康のまちづくり

社会福祉総務費では、障がい者医療費、子ども医療費、一人親家庭等医療費や高齢者・重度心身障害者タクシー助成金を実績見込みにより計上しています。また、今年度も対象者4,300人に1万5千円を支給する「臨時福祉給付金」の関連予算を計上しました。 障がい者福祉費では、扶助費として、介護給付費や地域生活支援事業費などを計上するとともに、障がい者生活支援センターの相談業務に係る社会福祉協議会への人件費等負担金を計上しています。 高齢者福祉費は、47の老人クラブへの活動補助のほか、緊急通報システム業務や地域支援事業に係る委託料、シルバー人材センターへの助成金、5人分を見込んだ老人ホーム等入所措置費などを計上しています。 児童福祉総務費では、児童手当などの扶助費のほか、子ども家庭支援ネットワーク(MCネット)事業の関連予算を計上しています。 子ども支援対策費では、放課後の子どもたちの安全・安心な居場所づくりと健やかな活動の場の確保などを目的とした「放課後児童クラブ」の運営委託料や、「放課後子どもプラン事業」に係る予算を計上しています。 児童保育費では、公立の保育所とみょうじょうこども園の運営費のほか、認定こども園となった私立明和ゆたか園と町外の私立認定こども園への施設型給付費を扶助費に計上しました。 成人保健対策推進費では、健康増進法に基づく健康診査やがん検診、予防接種委託料などを計上しています。 母子衛生費では、妊婦健診や乳児健診、歯科保健事業や精神保健事業及び特定不妊治療費助成事業に係る関係予算を計上しています。 保健衛生費では、生活習慣病を予防する健康教室や各種がん検診の受診率の向上を図るため、関連予算を計上しています。 下水道処理費では、引き続き、合併処理浄化槽設置整備事業補助金を交付することとしています。 国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計では、事業運営の健全化を図るため、特に国民健康保険は平成30年度の保険者の都道府県化に向け、支障なく移行できるように最善の努力を行うとともに、被保険者の皆さんの財政負担について十分な精査を行い対応します。

3.地域を支える活力のあるまちづくり

農業総務費では、松くい虫防除事業委託料を計上しています。 農業振興費では、引き続き担い手への農地の集積化を促進するため、水田利活用自給向上対策交付金と水田土地利用活性化支援助成金を計上しました。また、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)を防除するため、新規事業として水田病害虫防除対策助成金を計上しました。 農地費では、農作業の生産性の向上と水資源の有効活用を高めるため、県営パイプライン事業を推進します。また、基幹水利施設ストックマネジメント事業における下御糸地区事業計画策定業務委託料を新規計上しました。農業基盤整備促進工事では、行部地区と中村地区で排水路工事を計画しています。また、「斎宮きららの森」については、遊具設置費を新規計上するなど、引き続き適正な維持管理に努めます。 漁港費では、下御糸漁港の航路浚渫工事などを計画しています。 商工業振興費では、新たに小規模事業者経営改善資金等利子補給金交付要綱に基づく、小規模事業者等に利子補給及び保証料補給を行う予算を計上し、町内事業者の育成と産業の振興及び発展を図ります。 観光費では、観光ガイドブックの増刷や各種関係団体への負担金及び補助金を計上するとともに、大淀キャンプ場の維持管理に係る予算を引き続き計上しています。

4.人権を尊重する思いやりのあるまちづくり

人権対策費では、男女共同参画の意識向上を図るため、男女共同参画連携映画祭を開催します。また、第2期明和町男女共同参画基本計画を策定するための業務委託料を計上しました。 人権センター費では、すべての町民の人権が尊重される「明るく住みよい明和町」の実現を目指し、地域福祉の向上や人権啓発、住民交流の拠点として運営するための予算を計上しています。「よろず人権相談」や人権を守る会と連携した「人権講演会」を開催します。また、「交流祭」や「ひと・まち・ふれあい企画」で料理教室や陶芸教室などを開催するとともに、参加者同士が気軽に交流できる各種講座や人権にかかわる歴史文化遺産などを巡る「ふれあいツアー」などを計画しています。

5.快適で機能的なまちづくり

地域振興費では、自主運行バス事業の業務委託料を計上しています。 地籍調査費では、有爾中地区の事業進捗を図ります。 道路新設改良費では、社会資本整備総合交付金事業の道路事業を活用した通学路整備や橋梁補修、狭あい道路整備事業に係る工事費を計上しています。 下水道費では、下水道受益者負担金管理システムの更改委託料、農業集落排水事業特別会計及び公共下水道事業特別会計への繰出金などを予算計上しています。 農業集落排水事業特別会計では、計画区域内の各家庭からの繋ぎ込み工事の受け入れや処理場の管理業務など、円滑な事業運営が図れるよう努めます。 公共下水道事業特別会計では、宮川流域関連公共下水道事業の事業進捗を図ります。 上水道事業については、安全で安定的な水の供給を円滑に行うため、各種事業を的確に実施するとともに、施設の適正な維持管理に努めます。

6.未来を築く豊かな人間性と文化を創造するまちづくり

教育委員会関係では、「明和町教育行政大綱」に基づき、学校、家庭、地域において「知・徳・体」をバランスよく育成することを目指して、各種施策を推進するための予算を計上しています。 学校運営費では、外国語指導助手(ALT)の活動に係る関連予算、巡回相談員の活動や夏季休業中の学力補充に係る予算などを計上しています。 学校管理費では、各学校全般における施設の維持管理に関連する予算を計上するとともに、情報教育施設管理費として教師用パソコンを更新するリース料を新規計上しました。また、中学校施設管理費で中学校建設実施設計等業務委託料を新規計上しました。 公民館費、ふるさと会館費、体育施設費では、各施設の管理運営費を計上し、利用者の意見を反映した運営に努めます。 保健体育総務費では、生涯スポーツ振興事業及び「美し国三重市町対抗駅伝事業」のほか、2021年に三重県で開催される第76回国民体育大会の準備等委託料を計上しています。 文化財保存活用費では、斎宮跡保存事業特別会計への繰出金を計上しています。 斎宮跡保存事業特別会計では、歴史的風致維持向上計画推進費として事業推進に係る関係予算を計上しています。また、日本遺産活用推進費として明和町日本遺産活用推進協議会への交付金などを計上しています。

7.協働で築くあたたかいまちづくり

平成23年度から始まった「第5次明和町総合計画」は後期計画に入りました。引き続き、基本構想で定めたまちの将来像である「歴史・文化と自然が輝き、快適でこころ豊かな「和」のまち明和」の達成に向けて、取り組みます。 地方創生事業は、「明和町総合戦略」に基づき、今年度は地方創生推進交付金を活用した「ホスピタリティ人材育成プロジェクト」「産学官連携地域資源開発展開プロジェクト」「ヘルスツーリズム導入による自治体連携 健康のまちづくり事業」などに取り組みます。 ホスピタリティ人材育成プログラムでは、「おもてなし」研修講座の運営やアンケートの分析を行います。 産学官連携地域資源開発展開プロジェクトでは、日本酒プロジェクト、雅楽プロジェクト、伝統文化プロジェクト、観光DMOの研究・検討、移住定住の促進に取り組みます。 ヘルスツーリズム導入事業では、意識調査やワークショップの開催、健康アップモニターツアーなどを行うこととしています。 そのほか、スマートフォン等を活用して、個人に合わせた予防接種のスケジュールなどを配信する新たな「子育て支援モバイルサービス」などを実施することとしています。 ふるさと寄附については、全国各地から多くの皆様にご協力をいただいています。引き続き、関連予算を計上し、寄附の拡大を図ります。 町税の収納対策では、三重地方税管理回収機構に小額案件も含めて徴収権を移管し、一定の成果を上げていることから、引き続き関係予算を計上しています。

次に、明許繰越に係る事業につきましては、一般会計では、津波対策緊急整備事業(津波避難タワー建設事業)や個人番号カード交付事業、農業基盤整備促進事業、水産物供給基盤機能保全事業、中学校建設事業(プロポーザル業務支援委託)、大規模改造(空調設置)事業、中学校建設事業(基本設計業務委託 外)で、特別会計では、斎宮跡保存事業特別会計で歴史的風致維持向上計画推進事業、公共下水道事業特別会計で施設建設事業(宮川流域関連公共下水道事業工事請負費と伊勢市公共下水道建設事業負担金)が繰越事業として、平成29年度に予算執行することとしています。 以上が予算の詳細です。

平成29年度の国の予算は「経済・財政再生計画」の2年目に当たり、同計画に掲げる歳出改革等を着実に実行するとしています。また、予算編成に当たっては、財政の厳しい状況を踏まえ、引き続き歳出全般にわたり、聖域なき徹底した見直しを推進し、地方に対しても国の取組と基調を合わせ徹底した見直しを進めるとしています。 町においても、引き続き税収等の歳入増加は不透明であり、医療、介護、福祉などの社会保障経費の増加に十分に対応できる財源確保が難しく、財政状況が一層厳しさを増す中での予算編成となりました。 これらの施策を具体化するためには、行財政改革を一層推進し、新たな財源の確保と事業の集約化や縮小、取捨選択、あるいは公共施設の統廃合などに、厳しく取り組む必要があると受け止めています。
なお、予算の詳細につきましては、別冊で当初予算編成資料を配布させていただいておりますので、ご覧いただきたいと思います。
以上、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、詳細説明とさせていただきます。
平成29年3月8日