平成24年第4回明和町議会定例会より 行政報告

「12月議会行政報告」

【行政報告】
●はじめに
 昨年の東日本大震災から2年目の冬を迎えました。今年は国を挙げて東日本大震災による復興を目指しましたが、今なお多くの人々が避難所生活を余儀なくされ、復旧・復興を待ち望んでいる状況であります。
 経済情勢は世界的な景気減速に加え、外交問題、TPP問題、原子力発電とエネルギー問題など大きな政策課題が立ちはだかり、少子高齢化対策に向けて社会保障と税の一体改革は成立したものの、国民にとって将来的にも安心できる医療・年金・福祉・介護などの社会保障制度の確立や雇用対策を含めた地域経済の活性化などが山積みの状態となっています。
  さらに国の政局の混迷により、特例公債法案をめぐる混乱で地方自治体の行政運営が影響を受けるという事態に至りました。そして、11月16日に衆議院が解散され12月16日の総選挙となったところでございます。
 政権が変わったとはいえ、我が国は政治経済のあらゆる分野でまさに分岐点にさしかかっており、様々な重要政策課題を抱えて国政の舵取りは大変難しい状況に変わりなく、今後も国政の方向性をしっかりと見据えていかなけてばならないと受け止めております。
   また、県においても、「みえ県民力ビジョン」のもと平成25年度の式年遷宮を契機とした観光キャンペーンなどの重要施策がスタートしており、鈴木知事のもと「新しい三重」を創るため新年度予算の編成に取り組まれております。
 町におきましても、「人と地域の活力の創造」を基本理念に、第5次総合計画の将来像である「歴史文化と自然が輝き、快適で心豊かな「和」のまち明和」を目指し、次代を担う子どもたちが思いやりのある豊かな心を育み、安全安心で希望の未来を築くまちづくりを進めるため、国の予算編成方針や県の動向を見極めつつ、平成25年度の当初予算編成作業を進めてまいりたいと思います。

●斎王まつりや特産品テントで伊勢まつりに参加
 10月6日と7日の2日間にわたり開催された「伊勢まつり」に、明和町が斎王まつりや特産品テントで初めて参加をいたしました。両日、天候に恵まれ、また、伊勢市の皆さんから盛大な歓迎を受け、来年の伊勢神宮式年遷宮を控え、明和町と斎宮跡をPRすることができました。

●平成24年度戦没者追悼式
 10月13日、中央公民館で「平成24年度戦没者追悼式」を挙行いたしました。戦後67年が経過し、ご遺族も高齢になり、また、ご家族も少なくなってきました。そして、未だに遺骨も帰らぬままのご遺族もあられると聞いています。まさに、戦後の処理はまだ終わっていないのが現実ですが、昨今、尖閣諸島や竹島などの領土問題も発生しており、また近隣諸国より戦後処理の問題も取りただされるなど、今もなお数々の問題が報道される状況であります。
 明和町でも、広島・長崎の悲劇を二度と繰り返さないよう、平和を尊ぶ姿勢を明確にするため、広島市長が呼びかけている「平和市長会議」に加盟し、このほど「認定書」をいただいたところです。

●平成24年度明和町スポーツまつり
 好天に恵まれた10月14日、明和町体育協会主催の「平成24年度明和町スポーツまつり」が明和中学校グラウンドで開催されました。  各地区のスポーツ振興会やスポーツ少年団をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広い年代の皆さんに参加していただきました。さわやかに晴れわたった秋空の下、恒例の校区対抗リレーや地区別の年代別リレー、老人クラブ連合会による6色玉入れなどの各種競技が行われ、スポーツの秋を楽しんでいただきました。

●平成24年度明和町総合防災訓練
  10月21日「平成24年度明和町総合防災訓練」を斎宮小学校で実施しました。明和町全域で60自治会が参加され、町民の皆さん、消防団、消防署、職員など2,000人近い参加者がありました。  この訓練は、近い将来に発生するとされている大規模地震に備え、避難訓練などの各種訓練の実施によって、災害発生時における迅速かつ効果的な対応を図ることを目的としたものです。
 この日は、午前8時30分にJアラートを活用して「緊急地震速報」や「津波警報」の伝達を行い、これを合図に町内各地で自治会の住民の皆さんが避難訓練や消防団との情報伝達訓練に取り組んでいただきました。津波からの避難訓練では、大淀地区からは総合グラウンドに向けて、下御糸地区からはイオンモール明和の屋上に向けて、それぞれ徒歩で避難訓練していただきました。
 また、斎宮小学校では、消火訓練や救助訓練、避難所運営訓練、炊き出し訓練などを行いました。
 町では今年度、三重大学との間で「地域住民と行政が協働して策定する津波避難計画のあり方に関する研究」に取り組んでおり、この日は、研究担当者で本町の防災アドバーザーでもある三重大学大学院の川口 淳准教授にも視察いただきました。先生からは、「防災対策は、今日の訓練のように住民の皆さん各層の判断力、行動力が極めて重要」と、ご講評いただきました。

●中部歴史まちづくりサミットに参加
 飛騨高山まつりで賑わう高山市で10月15日、国土交通省中部整備局と高山市主催の「中部歴史まちづくりサミット」が開かれました。私も、歴史的風致維持向上計画の認定を受けている亀山市、犬山市、恵那市、美濃市の市長さんたちとシンポジウムのパネラーとして参加させていただきました。このサミットは、歴史的文化資産を活用したまちづくりを進める市町が広域的な連携・協力をして、魅力ある地域をつくっていこうというもので、全国で初めての取り組みであるとのことでした。本町にとりましても、斎宮跡を核としたまちづくりを進める上で、大変参考になり、全国の歴史的風致維持向上計画の認定市町村と交流を深めるきっかけになったと受け止めております。

●「第12回斎宮浪漫まつり」と「十三夜のお月見」
 10月27日に、「第12回斎宮浪漫まつり」と「十三夜のお月見」が、いつきのみや歴史体験館とその周辺で開催されました。十三夜のお月見は、台風のため中止となった十五夜観月会に代わるものとして催されましたが、昨年整備された区画道路沿いに、竹で作られた電飾スカイツリーや1000本の燈篭が並べられ、訪れた方々を魅了し、斎宮跡東部整備事業のPRに貢献しました。また、明和町のマスコットキャラクターとして各種イベントで活用している「めい姫」のさらなる活用策として、町のマイクロバスの車体に「めい姫イラスト」をラッピングし「走る広告塔」として、初披露しました。

●「第38回町民文化祭」
 文化の秋の祭典、「第38回町民文化祭」が11月3日・4日の両日、中央公民館と総合体育館において開催されました。 総合体育館では、絵画や写真、美術工芸、被服、菊、盆栽など町民の皆さんの作品展示をはじめ、抹茶コーナーや小中学校の人権ポスター展示、学校給食の試食、食用油の回収などが行われました。
 中央公民館では、小・中学生の作品展示、軽食コーナーのほか、3日に囲碁大会、同日夜にカラオケ大会、4日には芸能大会、ふるさと会館では不要本・雑誌の無料持ち帰りも行われ、両日ともたくさんの人出でに賑わいました。
●「認知症講演会」を中央公民館で開催
 11月10日、「認知症講演会」を中央公民館で開催し、三重大学大学院の佐藤正之准教授に「認知症を正しく知る」をテーマに講演いただきました。この取り組みは、加齢とともに誰にでもなりうる可能性のある認知症について、その症状を正しく知ってもらい、予防法はどのようなものがあるのかなどを広く学んでいただくもので、この日は、町民の皆さんのほか、町内介護事業所や高齢者見守りネットワークのメンバーなど約150人に聴講いただきました。
 町では、現在、要介護・要支援認定者が千人を超える状況となっています。このような取り組みを通じて、地域全体で高齢社会を支える理解と支援の輪が一層広がるものと期待しているところです。
●「全国町村長大会」に出席
  11月20日、21日と東京で開かれた「全国町村長大会」に出席しました。大会では、我が国の社会・経済状況を踏まえて、町村の相互の連携を一層強化する必要性があるとの認識の上に、東日本大震災からの早期の復興や防災・減災対策の推進、地方交付税の増額や財源調整機能の堅持、TPPへの参加反対など8項目の決議が全会一致で採択されました。また、各政党で打ち出されている国民的議論がないままの拙速な道州制導入は、地方分権に名を借りた新たな中央集権体制を生み出し、我が国にとって重要な役割を果たしてきた農山漁村の自治の衰退を招き、ひいては国の崩壊につながるものとして、全国町村会として改めて道州制の導入に反対していく旨の特別決議も採択されたところです。

●松阪管内の関係機関と連携した「図上訓練」を実施
  12月1日、松阪県民センターや松阪管内の市町、自衛隊、消防団など関係機関と連携した「図上訓練」を実施し、災害時の情報伝達の円滑化を図るため、新たに導入したPHS電話機6台を使って、模擬災害対策本部設置や模擬記者会見などの訓練に取り組みました。
 また、津波避難対策の強化の一環として整備した「下御糸小学校外付階段」が完成し、12月6日に初披露を兼ねて、同校児童と双葉幼稚園園児による避難訓練が行われました。災害対策は、自助・共助・公助の視点で、今後も関係者の訓練を積み重ねる必要があると受け止めております。
●「福祉と人権のまちづくり講演会」開催
 12月2日、「福祉と人権のまちづくり講演会」を人権を守る会と共催で開催し、シンクロナイズドスイミング北京オリンピック日本代表の石黒由美子さんをお招きし「夢をあきらめない」と題してご講演いただきました。人権を尊重する思いやりのあるまちづくりは講演会などの啓発活動を粘り強く継続していくことが重要で、講演会の準備作業や運営に携わっていただいた関係者の皆さんに、改めてお礼を申し上げたいと思います。 以上、主な事項の報告とさせていただきます。

 大変厳しい社会経済環境の中でありますが、町民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりのため、町民の皆様のご協力を賜りながら誠心誠意努力をしてまいりますので、よろしくごお願いを申し上げます。

平成24年12月18日






平成24年第3回明和町議会定例会より 行政報告

「9月議会行政報告」

【行政報告】

●はじめに
 ご承知のように国政におきましては、大きな改革であります社会保障・税一体改革関連法案が可決成立いたしました。消費税は、世界に誇るべき我が国の社会保障制度を持続可能なものとしていくためにも安定的な財源をしっかりと確保していくという考え方のもとに、社会保障目的税として捉え、広く国民の皆様にご負担いただくという趣旨であります。町としましても消費税の仕組みから、歳入として恩恵を受ける部分と歳出面では新たな負担が生じる部分があり、将来の予算に与える影響も考慮していく必要があります。何よりもこの消費税が年金、医療、介護、さらには少子化対策へと還元され、各種政策の財政基盤の安定化に寄与するものであってほしいと願うものであります。

 国の平成25年度予算の概算要求は、経済成長と財政健全化を車の両輪として、日本再生戦略を踏まえ、経済の再生にむけた予算の組み替えを行うとともに、防災減災対策には重点的に配分されるとのことであります。また、地方財政計画は、平成24年度、25年度、26年度までの3カ年を踏襲する形で立てられるとのことであります。

 町におきましても、9月3日に幹部職員及び関係職員を対象に平成25年度当初予算説明会を開催し、新年度に向けたまちづくりへの思いや予算の考え方を伝えたところでございます。特に新年度予算は、衆議院の解散含みで国の方向性において不透明な部分があることや今日の不安定な社会経済情勢など、町の行政運営を取り巻く見通しは極めて厳しい状況ですが、最少の経費で最大の効果を得ることを念頭に、まちづくりの基本であります第5次総合計画を着実に進められる予算編成を行うよう指示したところであります。

●大淀小学校と下御糸小学校で防災講演会開催
 6月17日、著書「釜石の奇跡」で知られる片田敏孝群馬大学教授を招き、大淀小学校と下御糸小学校で防災講演会を開いたところ、多くの町民の皆さんにご参加いただきました。私も聴講しましたが、想定外の大津波を生き抜いた釜石市の子どもたちが示した「例え一人であっても自分の判断で逃げる」という主体的な行動力がいかに大切かを痛切に感じました。明和町においても、地域の皆さんと津波からの避難のあり方などを話し合い、その結果を具体的な計画や対策につなげていく必要があると強く受け止めさせていただきました。

●補助金や交付金の増額、予算の確保など18項目を国へ陳情
 6月22日に民主党三重県連地域戦略局長の森本哲生衆議院議員を訪問し、町の事業で、国の平成25年度予算に関係する事業等について補助金や交付金の増額、予算の確保など18項目について陳情をいたしました。
 陳情の項目は主に、地方交付税の財源確保をはじめ新規事業の採択や継続事業の予算確保などで、災害対策では、東海・東南海・南海地震に備えた海岸・河川堤防等構造物の早期整備や改修を強く要望しました。ほかに、農業関係ではパイプライン化、漁業関係では下御糸漁港水産物供給基盤機能保全事業、社会資本整備関係では伊勢湾西南海岸の堤防改修、狭あい道路整備事業、宮川流域下水道事業、農業集落排水事業など、さらに文化財・教育関係では、教育施設整備や史跡斎宮跡整備事業の財政支援もお願いいたしました。

●株式会社菊川鉄工所が所有する土地41,644uを公共施設用地として確保
 6月29日、株式会社菊川鉄工所が所有する佐田・斎宮地内の土地41,644uを町が多気東部土地開発公社を通じて、公共施設用地として買い取ることで正式に契約を交わし、同公社で管理することとしました。町としましては活用方法を検討していくこととしておりますが、JA多気郡さんから、本店用地の確保について申し入れもあり、このことも含めて当該土地の望ましい活用の方法を検討することとしています。

●各地区のコミュニティセンターで地区別自治会長会を開催
 6月26日から7月5日にかけ、各地区のコミュニティセンターで地区別自治会長会を開催し、5月末の全町自治会長会でいただいた要望や質問に対して、それぞれ回答いたしました。その内容は、信号機設置など交通安全施設や国道、県道の改修整備が主なものですが、現地調査も行い、町で解決できるものは早速に実施するとお答えし、県や国に対する要望は、関係部署へ早急に要望すると説明いたしました。

 このことを受けて7月26日には、信号機設置を含む交通安全対策について松阪警察署長を訪問し、町内各所の要望箇所を一つひとつ説明し、危険性を訴えました。信号機設置については、既存道路の新設は大変難しいとのことですが、悲惨な交通事故を防止する要の設備であることから、何とか一箇所でも早期に実現できるようお願いしたところです。また、8月8日には、三重県松阪建設事務所長に対して、県道及び河川の整備推進について要望させていただきました。主に県道の道路整備や側溝整備、河川堤防の早期改修をお願いしたところ、明和町の現状や課題はよく理解されており、財政的には大変厳しいとのことでしたが、緊急性の高い順に整備をしていくとお話をいただきました。

●町内の事業所19社を対象に企業訪問
 今年も8月20日から町内の事業所19社を対象に企業訪問することとしました。三重県経済は、先行きには不透明感も存在すると見込まれ一向に上向く気配が見えない経済状況である、との景気判断ではありますが、各事業所の現状をお聴かせいただき、町や県に対する意見や要望も併せてお伺いし、その上で支援できる対策が無いかなどを調査、研究することを目的としており、これからも引き続き取り組んでまいります。

●映画「エクレールお菓子放浪記」上映会に728名が入場
 映画「エクレールお菓子放浪記」は、実行委員会方式で7月21日に中央公民館で上映いたしましたが、3回の上映で728名の入場者となりました。困難な時代を生き抜く主人公、そして子どもたちに夢と希望を持って成長してほしいとの願いを込めた映画で、鑑賞いただいた皆さんに様々な感動を届けることができたと思います。また、入場料の一部を東日本大震災復興支援の義援金として寄付させていただきました。改めて、全ての関係者の皆さんにお礼申し上げます。

●江戸時代から250年続く伝統行事「大淀祇園祭と花火大会」開催に感謝
 明和の夏の風物詩、大淀地区の伝統行事である大淀祇園祭と花火大会が7月28日に繰り広げられました。好天に恵まれ、子どもみこしをはじめ、勇壮な山車の曳き回し、海上渡御、そして夕刻からの花火大会に多くの見物客が詰め掛けました。江戸時代から250年続く伝統行事ですが、関係者の皆さんのご苦労に対し、深く敬意と感謝を申し上げる次第です。

●平成25年採用予定の町職員募集
 7月中に平成25年採用予定の町職員の募集を行ったところ、応募者の状況ですが、事務職は募集4人に対し45人、保健師は募集1人に対し7人、文化財技師は募集1人に対し5人、社会福祉士は募集1人に対し2人の応募がありました。試験日程は9月16日に第1次試験として県下統一の筆記試験を実施、10月28日には第2次試験として面接試験を行い、11月中には採用者を決定していくこととしています。これらの職種の中でも、事務職は11倍を超える応募となっております。

●群馬県明和町のスポーツ少年団、ドイツのスポーツ少年団と交流事業
 8月4日に群馬県明和町のスポーツ少年団が来町し、当町スポーツ少年団明和エアージャムの子どもたちと、ミニバスケットボールで親善交流試合を行いました。群馬県明和町とは平成11年6月に友好提携し、その後も物産交流や人的交流を続けています。また、8月2日から5日にかけてドイツのスポーツ少年団青年指導者の一行が来町し、各地で町民の皆さんと交流されました。町からも、ささやかながら記念品をお渡しし、歓迎いたしました。このような交流事業が、人と人の絆を深めるきっかけになり、ひいては地域づくりにつながることを期待するところであります。

●町内から各種競技で全国大会へ出場
 今夏も小学生のスポーツ少年団をはじめ、中学・高校・一般の各種競技で全国大会へ出場する選手が多くあり、町からそれぞれ激励しました。町内スポーツの振興は、選手の皆さんの日ごろの練習はもちろん、指導者の皆さんの熱心なご指導やご家族の支えがあってこそ実現できたものと思います。改めて、関係者の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。

●エネルギー施策と災害をテーマに議員派遣研修を実施
 8月27日、エネルギー施策と災害をテーマに議員派遣研修が行われ、私も同行させていただき中部電力浜岡原子力発電所を見学しました。原発事故の早期収束とエネルギー政策をどうすべきかなど国を挙げた議論が続いておりますが、本町にとりましても、極めて重要な課題であると受け止めさせていだだいた次第です。

●知事との1対1の対談を実施
 8月28日には、知事との1対1の対談を行いました。町の政策課題となっている事業の現場を中心に、知事とともに視察いたしました。県が進める地域資源を活用した産業振興として、町の伝統産業である御糸織りの工場、平成26年度の完成を目指して整備中の史跡斎宮跡東部整備事業の現場、浚渫・掘削工事が望まれる笹笛川立山橋付近の河川状況に加え、県などが所有する大仏山の土地利用について、町の課題等も申し上げるとともに、各事業の早期実現に向けて取り組んでいただくよう要望いたしました。

●第97回国民体育大会・三重大会の国体準備委員会設立
 平成33年秋に開催する第97回国民体育大会・三重大会の国体準備委員会を立ち上げるための設立総会が8月31日、四日市市で開かれましたので、私も出席いたしました。国体は、スポーツの精神を高揚し、地域スポーツの振興はもとより、国民の健康増進と体力増進、そして文化の発展に寄与するものであります。町といたしましても、本大会を成功させるために町民の皆様や関係者の皆様とともに、開催準備に参画してまいりたいと思います。

●斎宮跡東部整備地北側で発掘調査の現地説明会を開催
 9月8日には、斎宮跡東部整備地北側で町が再整備を予定しているエリアの性格を究明するために、観光協会事務所等の北西箇所で行った発掘調査の現地説明会を開催しました。説明会には大勢の方にお越しいただき、発掘成果を披露することができました。また、この現地説明会の前には、斎宮跡の植栽活動として、斎宮跡植栽計画推進委員会の呼びかけで、関係者はじめ、ボランティア団体や地元の皆さんにより、菜の花の種蒔きやコスモス畑の雑草取りが行われました。

●長寿のお祝いと社会貢献へのお礼をこめて、町内高齢者の皆さんを訪問
 今月、9月17日は敬老の日ですが、長寿のお祝いと社会貢献へのお礼をこめて、町内高齢者の皆さんを訪問し、長寿のお祝いをさせていただくこととしました。当町の最高齢者は103歳の女性の方で、今年度100歳を迎えられる方4名、同じく夫婦共に88歳以上になられたご夫婦10組の方々に長寿のお祝い状と記念品をお渡しいたします。併せて、今年77歳、88歳、99歳になられた方々にも記念品を贈呈し、80歳以上の皆さんには、昨年に引き続き全員に記念品を贈らせていただきます。また、敬老の日のささやかな気持ちとしまして、65歳以上の方々に9月17日の敬老の日と10月7日に開催します敬老福祉大会の当日は、終日町民バスを乗車無料とさせていただく予定です。

 毎年、お祝いさせていただく高齢者の皆さんは、元気で達者な方も寝たきりの方もおられますが、それぞれに一日一日をいきいきと過ごせるように地域単位での生きがいの場づくりなど、地域福祉施策を充実させていく必要があると受け止めております。
諸報告につきましては、以上であります。

 最後になりますが、震災からの復興、原発事故に伴うエネルギー危機、経済的には長引く円高、混迷する国会情勢など、景気も政治も先行き不透明感が続く今日ですが、今後とも町民の皆さんが日々充実した暮らしができるまちづくりの実現のため、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、総合計画に定める将来像の「歴史・文化と自然が輝き、快適でこころ豊かな和のまち明和」を目指して、誠心誠意努力をしてまいります。

平成24年9月11日








平成24年第2回明和町議会定例会より 行政報告

「6月議会行政報告」

【行政報告】

●はじめに
 平成24年第2回明和町議会定例会の開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。3月定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして簡略にご報告をさせていただきます。

●災害時における生活物資の供給協定に関する協定締結
 安心安全のまちづくりとして、3月26日にNPO法人コメリ災害対策センターさんと、3月29日には株式会社カインズさんと、それぞれ災害時における生活物資の供給協定に関する協定を締結しました。また、同日、イオンリテール株式会社東海カンパニーさんと津波発生時にイオンモール明和の屋上駐車場を緊急避難場所として活用できる協定を締結しました。また、4月に入って、松阪警察署と災害時に備えた相互協力に関する申し合わせの調印を行い、株式社会スギ薬局さんとも災害時における生活物資の供給協力に関する協定を締結しております。
 大規模地震対策の具体化が急がれていますが、今後も自助・共助・公助の考え方に基づき、町民の皆さんや地域の企業と協働した取り組みを一層進めることと致します。

●組織機構の見直しと人事異動
 第5次総合計画を推進するため、4月1日付けで組織機構の見直しと人事異動を行いました。また、3月定例会で選任同意いただきました寺前和彦副町長に就任いただき、新しい体制でスタートしました。課の名称や担当事務が変わったところもありますが、トラブルもなく順調に事務を進めております。

●多気郡農協様より子どもたちの交通安全と教育活動に役立つ物品の寄付
 4月17日、多気郡農業協同組合さんから、カーブミラー10基、交通安全反射子ども傘204本と電動鉛筆削り24台、色鉛筆16セットをご寄贈いただきました。寄贈は3回目で、早速、各小学校、幼稚園、保育所の施設に配置し、子どもたちの交通安全の推進と教育活動に活用させていただくことにしました。多気郡農協様には改めて心からお礼申し上げます。

●平成24年度公民館講座・同好会の開講
 生涯学習の中心である平成24年度公民館講座・同好会の開講式が4月21日、明和町中央公民館で盛大に開かれました。今年は、33講座47同好会で、1,303人の皆さんに受講いただきます。町としましても、講座生の皆さんが学んだ成果を地域の文化活動などにも広げてもらえるよう期待しているところであります。また、開校式の後、三重の国観光大使の中村幸昭鳥羽水族館名誉館長に、「過去・現在・未来」と題してご講演をいただきました。

●「こころのふるさと斎宮づくり事業」として史跡斎宮跡東部整備事業を要望
 坂本古墳群の1号墳から出土した金銅装頭椎大刀のレプリカが完成したため、4月28日からふるさと会館2階の展示室で常設展示することにしました。レプリカの完成により、明和町で出土した貴重な文化財を全国の博物館などへ貸し出しすることも可能となり、歴史文化のまちの発信に活用できると大いに期待しております。

●5月6日 大淀クリーンアップ大作戦
 海岸のゴミを拾って美しくする「大淀クリーンアップ大作戦」が5月6日に大淀海岸を中心に行われました。これは日ごろから環境ボランティア活動を展開していただいております「大淀ビーチクリーン」さんの主催で、子どもたちで環境を勉強しているグループや家族連れの皆さん180人が参加し、約400キロの可燃・不燃ゴミを回収していただきました。主催者の皆さん始め、ご参加いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。
 海岸には、様々なゴミが流れ着きますが、これからさらにこの取り組みの輪を大きくして、美しい白砂青松の海岸として次代に引き継いでいけるよう、町として支援をさせていただきたいと思います。 また、この日は、観光協会の会員交流会も開催されました。

●町単事業の採択についての現地調査(明和町議会総務産業常任委員会)
 5月29日、30日の両日、議会の総務産業常任委員会におきまして平成24年度の町単事業の採択についての現地調査を実施していただきました。まち整備課関係では平成24年度から5カ年の計画として、自治会から道路改良や町道舗装の要望を受け、事業の重要度、必要性、緊急性等により評価し、評価点の高い箇所を優先することとし、また、農水商工課関係では明和土地改良区等からの要望で用水路の補修等を採択案といたしました。現地調査を終え慎重審議をいただき、いずれの採択案も決定していただくことができました。

●自主防災組織の拡大と認定子ども園の運営を調査目的に視察研修
 5月23日から25日に町議会連合審査会による自主防災組織の拡大と認定子ども園の運営を調査目的に視察研修が行われました。
 われわれ行政側も同行させていただき、福岡県筑前町の自主防災組織の活動及び組織率の向上と福岡県須恵町の子育て教育支援対策について視察をいたしました。
 筑前町では、自主防災組織の組織化を具体的にどのように進めたのかをお聴きし、自主防災活動補助金制度などの取り組みも伺いました。須恵町では、認定こども園アザレア幼児園を訪問し、運営方法などについて調査をさせていただきました。また、佐賀県吉野ヶ里町の吉野ヶ里歴史公園と福岡県の太宰府市にあります大宰府政庁跡を視察し、太宰府市では市長と正副議長、各正副委員長を表敬訪問し、互いに大きな遺跡を抱える町として、史跡を活用したまちづくりについて意見を交わしました。いずれにしましても、議員の皆様と同じ目線で視察研修させていただくことができ、これからも共通の認識を持ちながら、円滑に行政運営を図ってまいりたいと考えます。

●5月31日 全町自治会長会
 5月31日に恒例の全町自治会長会を開催いたしました。議員の皆様にはご多忙のところご出席を賜り、誠にありがとうございました。会議の内容は、24年度の施政方針に沿って役場業務の紹介と主な事業の説明を行いました。また、堤防の整備が進む海岸線と実物大復元建物等の整備に向けて工事が進められている史跡斎宮跡東部整備地の見学や懇談会など内容の濃い会議になりました。

●「第30回斎王まつり」開催
 町を代表する2大イベントのひとつである斎王まつりは、お天気が少し心配されましたが、今年も6月2日と3日の2日間にわたり斎宮歴史博物館周辺で華やかに繰り広げられました。今回は、30周年記念ということで、前夜祭には特別企画の子ども群行や特別ゲストを招いての演奏などが取り組まれました。事前に行われた斎王役や実行委員会の皆さんの知事表敬訪問、そして三重テレビやNHK等の番組などでも度々放送され、例年を大きく上回る来場者数となりました。そして、大きな事故もなく無事に終了することができましたことは、ひとえにまつりに携わってくださいました皆様のお陰であり、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。

●明和町歴史的風致維持向上計画 認定される
 6月6日には、平成23年度から策定に取り組んできた歴史まちづくり法に基づく明和町歴史的風致維持向上計画が、国土交通大臣、文部科学大臣、農林水産大臣から認定を受けました。斎宮跡は、昭和54年3月の国の史跡指定以来、史跡を活用したまちづくりが課題とされていましたが、今後は、計画書に位置づけられている各事業について、関係省庁の補助を活用することで、史跡を活かしたまちづくりを一歩一歩、実現させてまいりたいと存じます。

●菊川鉄工所所有地売買が大筋で合意
 町の中心部にある菊川鉄工所所有地については、かねてより菊川鉄工所さんと協議してきましたが、このほど大筋で売買の合意が得られたため、公共用地として多気東部土地開発公社を通じて買い取ることとしました。

諸報告につきましては、以上であります。

 今日の社会、経済事情から先行きの極めて不透明な状況ではございますが、安全安心で、町民の皆様方が日々充実した暮らしができる町政推進のため、また、特に先の東日本大震災の教訓を活かした災害に強いまちづくりに向け、さらには希望の持てるまちづくりを目指し、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、安定した町政運営に最大限の努力をしてまいりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。

平成24年6月12日






平成24年第1回明和町議会定例会より

「平成24年度町長所信表明」

●はじめに

 多くの町民の皆様のご支援を賜り、2期目2年目の予算編成を迎えるこ ととなりました。

 昨年は、世界を震撼させた巨大地震・大津波・原発事故とが重なる大災害が発生し、その被害規模の大きさは、人的被害、物的被害いずれもこれまでに例がなく、経済面においても日本経済のみならず世界経済をも揺るがすものとなりました。  また、三重県におきましても東紀州地域で豪雨による大災害が発生し多くの方々が被災をされました。 改めて災害でお亡くなりになられました方々、今なお行方不明の方々に心から哀悼の意を申し上げますとともに被災された方々に衷心よりお見舞いを申し上げます。  政府は、東日本大震災からの復興なくして日本の再生はないとして、平成23年度第3次補正予算で復興に資する施策を重点的に措置し、また、復興庁の設置、復興制度の制定など1日も早い復興復旧を目指し取り組まれております。  この大震災は、われわれ市町の災害・防災に対する考え方を一掃し、町民の安全・安心のための新たな防災対策の構築を早急に図らなければならない、多くのことを示唆しています。特に海岸線を持つ当町におきましては、正確かつ迅速な対応が必要で、地域防災計画の見直し、防災訓練の強化、防災備品及び備蓄品の確保等、早急な取り組みの必要性を改めて認識をいたしたところです。  また、今回の大震災では、「絆」社会の大切さが大きくクローズアップされ、忘れかけていた家族や地域の「絆」、「共助」が極めて重要であると強く感じたところです。  平穏で快適な暮らしには、安全・安心のまちづくりの実現が必要不可欠であり、最重要課題として取り組んでいかなければならないと覚悟を新たにしたところです。

  先般、「社会保障・税一体改革大綱」が閣議決定されました。今後の少子高齢社会、半世紀前には65歳のお年寄り1人を9人の現役世代で支えていた「胴上げ」型の社会が、今では3人で1人を支える「騎馬戦」型の社会となり、やがて国民の4割が高齢者となって、高齢者1人を1.2人の現役世代が支える「肩車」型社会が到来すると言われています。  人口構成の変化に伴い、医療・年金・介護などの課題に加え、子育て支援をどのように構築していくのか、現在の社会保障制度について、世代間・世代内の負担面も含めて、考えていかなければならない曲がり角に立っているといっても過言ではないと考えています。

  こうした厳しい社会情勢でありますが、私はこれからのまちづくりを、第5次総合計画に掲げた「歴史・文化と自然が輝き快適で心豊かな「和」のまち明和」を目指し、「信頼と誇りを持ち安心して健やかに暮らせるまちづくり」、「活力と創造でみんなの夢が実るまちづくり」、「対話と交流から大きな視野を持つ新しい明和づくり」の3つを柱とし、町民の皆様に元気で活力があり真の幸せを実感していただけるよう、防災対策をはじめとする各施策の具体化に全力投球する所存でございます。
(町を取り巻く情勢)
(当面する行政課題への取り組み)
  1.防災対策(減災対策)
  2.義務教育施設、就学前保育・教育施設の整備
  3.農水商工業の活性化
  4.児童・高齢者・障がい者福祉施策
  5.国史跡斎宮跡の活性化、観光振興
  6.生活環境整備の推進
(組織機構の見直し)
(予算編成の背景)
(予算の概要)
(予算の詳細)
  平成24年3月12日








平成24年第1回明和町議会定例会より 行政報告

「3月議会行政報告」

【行政報告】

●はじめに

 政府は、平成24年度予算の基本方針を、東日本大震災からの復興、教育・雇用等の人材育成、安全安心社会、働く能力を育てる政策、福島原発事故を踏まえたエネルギー政策を主な柱として、日本の再生に取り組むこととしています。   こうした中で、当町は第5次総合計画を基本に新年度予算の編成を行いました。一般会計の予算総額は66億8,000万円で対前年度比0.2%の減となりました。この主な要因は、子ども手当の制度改革や育児休業の取得など義務的経費の減によるものです。  投資的事業では、東日本大震災での教訓から安全安心のまちづくりに重点を置き、防災減災対策のため必要な予算を措置し、積極的に事業を進めることとしました。また、昨年に引き続き社会資本整備総合交付金による各種事業や農業集落排水事業等の主要な事業につきましても、早期完成を目指し事業の推進を図ることとしました。  それでは、昨年12月の定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして簡略にご報告をさせていただきます。

●明和サンライズクラブさんからを寄付

 まず、12月15日には明和サンライズクラブさんから地域社会への貢献を目的として、安全安心のまちづくりと子どもたちの健やかな成長のためにと70万円をご寄付いただきました。今回の寄付は、平成20年から4年連続でいただいており、そのご厚意に改めて心から感謝申し上げる次第でございます。  なお、この寄付金につきましては、防犯灯の整備と小中学校の図書購入に使わせていただくこととしました。

●小中学校の校舎建設へ関係省庁へ支援依頼

 12月15日に、重要課題であります小中学校の校舎建設につきまして、文部科学省を始め関係の省庁、地元国会議員に支援をお願いしました。  これは大淀小学校が老朽化と津波浸水想定区域にあることから、東海・東南海・南海地震に備え、防災も含めた義務教育施設の整備に国の新たな支援を要望いたしました。  まず、文部科学省では、森本農林水産大臣政務官同席のもと地元出身で当時の中川文部科学大臣に、新たな制度として、防災を兼ね備えた学校建築に支援制度を創設されるよう要望しました。また、民主党副幹事長の大島参議院議員、地元出身の坂口衆議院議員、高橋参議院議員にも同様の要望を行い、加えて明和町が必要不可欠とする防災対策による整備についても新たな制度の創設や支援等をお願いしたところでございます。

●小中学校の校舎建設へ関係省庁へ支援依頼

 1月の恒例行事として、8日には平成24年の成人式を新成人約170名の参加を得て中央公民館で行いました。今年も式の運営を新成人に依頼したところ、色々な趣向を凝らした和気藹々の中で、実に晴れやかな成人式が執り行われました。

●消防団出初式に約160人の団員が終結

 また、1月15日に消防団出初式を中央公民館と役場駐車場において行いましたところ、約160人の団員の皆さんが結集され、式典の冒頭に昨年の東日本大震災で多くの消防団員や水防関係者の仲間が殉職されたことに対し、参加者全員で黙祷を捧げご冥福をお祈りしました。今年は、東日本大震災での消防団員の使命や責務を再認識していただいたこともあって、厳粛に終始きびきびとした行動で式典が進められ、団員相互の士気が一層高まったと確信をいたした次第でございます。

●「こころのふるさと斎宮づくり事業」として史跡斎宮跡東部整備事業を要望

 1月13日に、三重県副知事と三重県生活・文化部長を訪問し、昨年末から造成工事が始まった史跡斎宮跡東部整備事業の着実な推進について要望を行いました。当事業は、地元住民の切なる願いであるとともに、町としても斎宮跡を核としたまちづくりを推進していく上で大きな期待を寄せており、一層のご配慮を賜るようお願いをしたところでございます。県においては大変厳しい財政状況の中ではありましたが、「こころのふるさと斎宮づくり事業」として平成24年度は復元建物の実施設計と基盤整備にかかる予算が計上されました。

●日本最古の「いろは歌」墨書土器発掘

 1月16日に、斎宮跡牛葉東区画において、日本最古の「いろは歌」墨書土器発掘の発表がありました。当日は新聞やテレビでも大きく取り上げられ、全国的に斎宮跡の存在を改めてPRする絶好の機会となりました。今後、この「いろは歌」を斎宮跡の女性文化の大きな柱として町内外に広めていきたいと思います。

●「公の施設から暴力団排除措置要綱運用協定」の締結と調印式


 1月31日に、松阪警察署と管内の所轄市町により「公の施設から暴力団排除措置要綱運用協定」の締結と調印式を行いました。これは「公の施設からの暴力団排除措置要綱」に基づき、松阪警察署と各市町・教育委員会等との情報の共有や不当介入の通報と協力などの連携強化を図ることを目的としております。今後は、この協定に基づき警察と行政が一致協力し、公の施設からの暴力団排除に向け取り組むことを確認しました。

●第5回美し国三重市町対抗駅伝大会、全体で19位、町の部で7位入賞

 2月19日に開催されました第5回美し国三重市町対抗駅伝大会では、早い時期から選手の選考や練習に取り組み、選ばれた選手の皆さんには、長い期間、厳しい練習にも耐えられ、大会に備えていただきました。この成果もあって結果は、前半の小中学生と40歳以上の区間で好成績を挙げていただいたことにより、全体で19位、町の部で7位入賞、タイムも昨年より6分以上も短縮するすばらしい成績となりました。特に、町の部40歳以上の区間では、明和町で初めてとなります区間賞を取る快挙を成し遂げられ、必ず来年度につながると、今から期待を寄せているところであります。
  この大会は、町を代表する大会、競技として、町民が一つになって応援できる唯一の大会であり、新たな目標に向かって、これからも支援してまいりたいと考えております。   また、本大会に参加いただいた監督、選手は勿論のこと、練習から大会に至るまで献身的にご協力いただきました保護者の方々を始め、多くの関係者の皆様、そして、当日沿道で声援を送っていただきました町民の皆様に対し心からお礼を申し上げたいと思います。

●「第8回いつきのみや梅まつり」で「めい姫」お披露目

 2月26日に「第8回いつきのみや梅まつり」が斎宮歴史博物館南側ふるさと広場で、盛大に行われました。当日は町内外から多くの方々にお越しいただきましたが、今年の梅の開花は、気温の影響で例年より大幅に遅れ、紅梅が3分咲きで白梅はつぼみといった状況で、お越しになられた皆さんには少し残念なところもありました。  しかしながらまつりの内容は、昨年を上回る催し物やバザー、飲食の販売など充実したものにしていただきました。特に、2月15日に記者発表をした明和町マスコットキャラクターであります「めい姫」の着ぐるみのお披露目を行いました。はじめてまつりに参加することで、色々心配をしましたが、終始子どもたちの注目となっており、また、一般の方々にも大変好評をいただいたところで、これから町をPRするマスコットとして、大いに期待が持てると安心をいたしました。  梅まつりの主催者であります観光協会の皆様始め関係者の方々には、大変なご苦労をおかけし、ここまでまつりを大きくしていただき成功裡に終えましたことに対し、お礼と感謝を申し上げる次第でございます。

●「第5回斎宮跡の史跡整備を語るつどい

 3月3日に、斎宮歴史博物館と町の共催により「第5回斎宮跡の史跡整備を語るつどい」を斎宮歴史博物館講堂で開催しました。今回のテーマは「文化遺産と地域力を考える」で、基調講演と基調報告の後、パネルディスカッションを行うシンポジウム形式で行われました。町の貴重な史跡斎宮跡を地域の活力や絆につなげていくことについて、関係者を始め、当日お越しいただいた皆さんと一緒になって考える有意義な場となりました。

●放射線測定器を購入、各保育所、幼稚園、小学校、中学校を測定

 12月補正予算でお認めをいただきました放射線測定器の購入につきましては、1月末に納品となりました。この後、福祉子育て課並びに教育課を通じて使用方法の説明を行い、2月9日から順次、各保育所、幼稚園、小学校、中学校において測定を開始しました。結果につきましては、一覧表をお配りいたしましたところですが、いずれも通常の放射線量を超えるものはなく、安心しているところです。

●定住自立圏構想、当分の間、協議を保留

 最後に定住自立圏構想についてですが、昨年10月11日に松阪市が中心市宣言を行い、構想の推進に向けて、松阪市、明和町、多気町、大台町の一市三町で協議を続けてまいりました。また、協定を結ぶ際には、各市町の議会承認が必要なことから、市長と三町の町長が一次・二次救急体医療制の維持や観光戦略の展開など12項目の協定案について意見を交わし、定住自立圏形成協定案について上程する準備を整えてきました。しかし、2月28日に多気町が協定案を議会に上程しないと表明したことから、当分の間、協議を保留することとしました。

諸報告につきましては、以上であります。

 今日の経済情勢は大変厳しいものがあり、町財政への影響は一層不透明感が増し行財政運営に慎重かつ適切に対応していく必要が生じています。  しかしながらやるべきことは実行しなくてはなりません。最小の経費で最大の効果が出せるよう、議員の皆様、町民の皆様のお力をお借りし、「命の大切さと幸せ」、「住みよい町」の実現に向け不退転の決意で取り組んでまいります。

平成24年3月7日