平成21年第4回明和町議会定例会より 行政報告

「12月議会行政報告」

【行政報告】

●はじめに
 国政におきましては、9月に政権交代という大変革がなされ、3か月が経過しましたが、報道等でご承知のように新たな国政運営や政策が展開されています。
  このことは、われわれ地方自治体への影響も徐々にですが現れつつあり、的確な情報を収集し、一刻も早く対応することが求められております。特に各省庁の事業仕分けが行われ、各種事業等の方向性が出されており、関係各課で今後の事業推進に検討調整を行っているところであります。また、国会の陳情方式も大きく変わり、これまで代議士を通じ官僚へ陳情する方式でありましたが、これからは、市町陳情の窓口として、新たに民主党三重県連地域戦略局が組織されました。明和町としまして、早速、町の実態と要望を取りまとめ、昨日の14日に陳情を行ったところでございます。

 それでは、9月定例会から本定例会までの間の主な動きにつきまして、簡略に報告させていただきます。

● 明和町行政チャンネルを開局
 町民の皆様と行政の情報の共有を強化することを目的に、今までの広報めいわ、防災行政無線に加え、10月1日、12時から松阪ケーブルテレビ回線を利用した明和町行政チャンネルを開局し、町独自の放映を行い、町の情報提供に努めました。特に、放映にあたっては、町の身近なニュースは勿論のこと、行政チャンネル開局と平行し、議会中継も一般質問ですが、放映させていただきました。

 この件に関しましては、経費も相当の額を要することから、長い時間をかけ検討しておりましたが、平成20年度に制度化されました国の緊急経済対策に合致したことから事業着手に至ったもので、町民の皆様に親しんでいただける行政チャンネル作りに努めてまいりたいと考えております。

● 総合防災訓練を実施
  昨年に引き続き、近い将来の発生が懸念されます東海、東南海、南海地震を想定し、下御糸小学校の会場におきまして、津波避難訓練を中心に、より実践的な総合防災訓練を実施しました。この訓練では下御糸地区の小学生を含め、下御糸自治会あげての取り組みをしていただき、約900人の方々が、主に自宅から下御糸小学校までを徒歩で避難体験をしていただきました。この体験は、いざというときに大いに役立てていただけると思っております。

● 緊急経済対策(定額給付金と子育て応援特別手当交付金ほか)
 緊急経済対策の目玉でありました定額給付金と子育て応援特別手当交付金につきましては、10月20日をもって支給の終了となりました。
 当町の最終の支給状況につきましては、定額給付金で対象総世帯数7,976世帯中7,909世帯が支給済みで、約99.7%の世帯に送金をいたしました。残る67世帯は、行方不明者や外国人の出国者、辞退者等でございます。  また、子育て応援特別手当は、対象世帯の330世帯すべての世帯に支給し、支給率100%で終了いたしました。

●学校給食の委託
  行財政改革の一環として学校給食の委託を計画しておりましたが、明和中学校の給食調理業務のみを委託することとし、県内業者で募集をしたところ、3社から応募があり、11月10日にプロポーザル方式による提案書の提出とプレゼンテーションを行いました。結果は、四日市市の株式会社トモが委託業者と決定いたしました。この業者は、既に松阪市、伊勢市にも実績があり、子どもたちの食育に寄与し、町の期待に十分応えると思っております。
 なお、委託準備として万全を期するため、2月から試行で委託し、4月から本格委託することとしています。

●町民アンケート
 9月下旬から10月中旬に掛け実施しておりました総合計画策定の基礎資料であります町民アンケートは10月16日に終了し、結果は、対象者2,000人に対し、930人の方々から回答をいただきました。回収率は46.5%で、50%超えと思っていたのですが、まずまずの回収率であり、今後、年明けを目標に分析を行い、平成22年度の総合計画策定の基礎資料として活用していくこととしています。

●新型インフルエンザについて
  猛威を振るっています新型インフルエンザでございますが、町では低年齢、いわゆる小学校や幼稚園におきまして、発症が数多く見られ、学校閉鎖、学級閉鎖などの措置を講じております。一方ではワクチンの接種も全国的に開始され、三重県では、一般の対象者が11月16日から開始されているところでございます。また、町では新型インフルエンザワクチン接種費用の軽減制度を新設したところで、この制度は接種対象者の全て方々で、生活保護世帯及び町民税非課税世帯は全額助成、町民税課税世帯は1回目2,400円、2回目1,600円を助成し、自己負担は1,950円といたしました。そして窓口では、既に「新型インフルエンザワクチン予防接種費用軽減証明書」の発行も行っているところでございます。

●「契約等からの暴力団排除協定」の締結
  明和町の契約等からの暴力団を排除することを目的に松阪警察署と明和町で「契約等からの暴力団排除協定」の締結を行いました。これは、公共事業の入札や契約等で公平公正な運用をより進めることを目的としており、今後、松阪警察との情報交換を深め、連携を密にし、事に当たっていきたいと考えております。

●辛坊治郎さんの講演<人権講演会>
  12月6日に恒例の人権講演会が中央公民館で開催され、講師に読売テレビ報道局解説委員長であられます辛坊治郎さんにお越しいただき、報道現場から見る人権と題し、阪神大震災等の現場での実体験を基に人権の大切さについてユーモアを交えながらご講演いただきました。この日は、予想をはるかに上回る400人を超える町民の皆さんにお越しいただき、明和町の人権意識の高揚が大いに進められたと思っております。

●「斎宮跡を核とした町の活性化基本方針」を策定
  町政を担当させていただいた時からの強い思いであります斎宮跡の活性化でございますが、何とか切り口をといった考えで、伊勢神宮と切っても切り離せない斎宮跡を、平成25年の式年遷宮に合わせ、10分の10実物大の復元により思いをかなえたいと取り組んでおります。
 現実は厳しいものがありますが、この目標を達成するための手立てとして、このたび「斎宮跡を核とした町の活性化基本方針」を策定いたしました。この基本方針では、主に斎宮跡にかかる徹底した現状把握と分析を行い、町づくりを斎宮跡に委ねる方針方策の洗い出し、そして、計画の1つとして、実物大復元に最も有力な柳原地区整備の活用計画を検討したものでございます。今後この方針に沿って、国や県との調整を図りながら、地域の皆さんと一丸となって斎宮跡の活性化を全面的に進めたいと考えております。

 以上、主な事項の報告とさせていただきます。

  町の行政課題はまだまだ山積しており、これからさらに気を引き締め、私の町づくりの基本であります「元気な町」「信頼される町」、そして、「みんなに誇れる町」の実現が1日も早く実現できるよう、誠心誠意努力する所存でございます。どうか町民の皆様、議員の皆様には、より一層のご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げる次第でございます。

平成21年12月15日




平成21年第3回明和町議会定例会より 行政報告

「9月議会行政報告」

【行政報告】
●はじめに 
 ご承知のように先の総選挙では、歴史的な政権交代となる野党民主党が圧倒的多数の議席を獲得し、民主党を中心とした新たな連立政権が発足することとなりました。こうした中で、新政権の課題は、社会保障、安全保障、経済対策など目白押しとなっており、特に新年度予算編成では、昨年のこの時期、既に概算要求が提出されておりましたが、現在のところ概算要求そのものの見直しや社会保障の目玉である子ども手当の支給など具体的に結論を出す事項も多く、今後の国の流れには細心の注意が必要であると考えています。   また、先日、町幹部職員を含む関係職員50人に平成22年度予算説明会を開催し、新年度に向けたまちづくりへの思いを伝えたところですが、何分にも国の動向が把握できないと進めないものもあり、各部署で十二分に情報収集に努め、新たな事業や制度改革などに乗り遅れがないように万全の体制をとるよう徹底してほしいと指示したところであります。  それでは6月定例会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして簡略にご報告させていただきます。
● 財団法人国史跡斎宮跡保存協会設立20周年
  いつきのみや歴史体験館開館10周年記念式典
  大淀祇園祭と花火大会
  まず、6月24日に執り行われました財団法人国史跡斎宮跡保存協会設立20周年、いつきのみや歴史体験館開館10周年記念式典では、多くの方のご参加をいただき、協会の設立や開館に向けご功績のあった方々に対する表彰など、盛大に開催することができました。特に式典の後段では、斎宮跡に縁のある箏の演奏や雅楽による舞が披露され、会場では絶賛をあびておりました。  8月1日には恒例の大淀祇園祭と花火大会が行われ、万全の天候ではありませんでしたが、町内外から沢山のお客様にお越しいただき、祭りを盛り上げていただきました。ご承知のように、この祭りは250年を超える歴史を持ち、近年失われていく伝統行事が多い中、綿々と受け継がれており、地域の皆さんを始め関係者のご苦労に対し、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。   そして、これからもこの祭りが親から子、子から孫へと子々孫々に受け継がれることを念ずるものでございます。
● 緊急経済対策(定額給付金と子育て応援特別手当交付金ほか)
  緊急経済対策では、引き続き緊急雇用対策の拡大と経済危機対策臨時交付金の具体化につきまして検討してまいりました。特に交付金の活用は6月の委員会等でもお示しをさせていただいており、本定例会には13事業で総額2億4,271万3千円、交付金額で1億348万4千円の事業費を上程させていただくこととなりました。いずれの事業も経済対策なしでは事業化できない項目ばかりで、町民の皆さんの期待に応えるべくものと考えております。   宮川二期事業につきましては、工事完成までの期間も残り少なくなってまいりました。また、念願でありました笹笛川の近鉄横断部拡幅工事も無事完了しました。こうした中で、斎宮池の拡張による建設発生土の処分整備が進められ、関係地域の皆様からいくつかの要望をいただいております。この処分地の所在は明和町でありますが、国が事業用地として買収した土地であり、宮川用水土地改良区に管理が予定されています。発生土処理場についての考え方は、改良区を含め、土地改良区受益の市町でつくる宮川用水連絡協議会の幹事会において、今後、その有効利用について協議検討を行っていくこととしています。  緊急経済対策の目玉でありました定額給付金と子育て応援特別手当交付金の交付状況をご報告いたします。定額給付金は、対象総世帯数7,991世帯中7,695世帯が申請済みで、約98%の世帯に送金が終了いたしております。また、子育て応援特別手当は、対象世帯330世帯中326世帯に送金が終了しており、残りは4世帯となっております。いずれの未申請世帯につきましても、各種対策を講じる中で100%の申請と給付に向け最善の努力をいたしたいと思います。
● 保育所待機児童解消の取り組み
 子育て支援の課題でありました保育所待機児童解消の取り組みでありますが、かねてから検討を進めておりました民間の(仮称)明和ゆたか保育園が認可保育所として新設される運びとなりました。この保育所の場所は北野地内、建物面積694平方メートルの鉄骨造2階建で、9月から工事着工をし、翌年2月には完成する見込みとなっております。また、開所は、平成22年4月、定員60名で、0歳児からの受け入れも計画されており、待機児童解消と子育て支援の基盤強化になると思っております。   なお、施設建設及び運営に関しましては、認可保育所でありますことから基準に基づき国、県、町から助成することとしています。
●全国消防救助技術大会
  8月20日、全国消防救助技術大会が横浜市で開催され、明和消防署救助チームが東海地区代表として出場し、「ほふく救出」部門におきまして優秀賞を受賞しました。この大会は全国の消防署からの精鋭が集まり、時間と正確さを競うもので、昨年に引き続き優秀な成績をあげました。出場した署員の健闘を讃えるとともに、今後とも町民の生命と財産を守っていただくため、一層の精進をお願いしたいと思います。
●明和中学校体育倉庫の火災
  8月23日の午後7時30分ごろ、明和中学校体育倉庫におきまして、不審火と思われる火災が発生し、体育庫の建物面積61平方メートルのうち約半分を焼失後、午後8時に鎮火いたしました。この火災によるその他の被害として、体育庫に保管しておりました高飛び用のウレタンマットほか5つの用具も焼失をしました。この体育庫は、昭和45年に建設されたものですが、老朽化が激しく施錠もできない状況で、建物管理に問題があったと反省をしているところであります。今後このような事態が起きないよう、改めて建物管理についての徹底を指示したところでございます。
●明和サンライズクラブさんからの寄付
  町民皆様からいただいた善意の報告ですが、7月29日に明和サンライズクラブさんから、昨年に引き続き防犯灯の設置と学校図書購入費用として、80万円のご寄付をいただきました。景気の大変厳しい中、昨年を上回るご寄付をいただき、心より厚くお礼申し上げます。早速、今回の補正に予算計上させていただき、安全安心の確保と子どもたちに1日も早く図書を届けることといたしました。
●長寿のお祝いと社会貢献
  9月21日が敬老の日の祝日ですが、長寿のお祝いと社会貢献へのお礼をこめて、9月9日と10日の両日にお祝いをさせていただきました。お祝いを受けていただいた皆さんは、当町の最高齢者で100歳の女性の方、また、今年度100歳を迎えられる方5名、同じく夫婦いずれかで88歳になられたご夫婦8組の方々に長寿の祝状と記念品をお渡しいたしました。併せて、今年77歳、88歳、99歳になられた方々にも記念品を贈呈し、80歳以上の皆さんには、記念品として昨年に引き続きカステラを全員に贈らさせていただきました。さらに敬老の日のささやかな気持ちとしまして、65歳以上の方々に9月21日の終日を町民バス乗車無料とさせていただく予定です。   なお、敬老福祉大会は、気候のよい10月4日に開催することといたしております。
 以上、主な事項の報告とさせていただきます。
  町政の推進に休みはありません。これまで私なりに町政に対する思いや考えを順次取り組んでまいりました。しかし、町の行政課題は量質ともに奥が深く解決には、本当に地道な努力が必要であります。今後とも町民の皆さんが日々充実した暮らしができる町づくりの実現のため、町民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、まちづくりへの情熱を一層加速させ、誠心誠意努力をしてまいりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、行政報告とさせていただきます。
平成21年9月15日




平成21年第2回明和町議会定例会より 行政報告

「6月議会行政報告」

【行政報告】
●はじめに
  国では、世界的な経済危機に対し、先の国会で平成21年度補正予算を成立させました。これは昨年に引き続き3度目となる緊急経済対策予算で、総額15兆円という過去最大の補正予算であります。この中には、市町で対応すべく施策が目白押しとなっており、現在、町では予算獲得に向け一体となって取り組みを行っているところであります。   特に雇用対策、地域活性化対策の取り組みは急務であり、本補正予算にも一部予算措置をお願いしておりますが、引き続き9月補正予算でも緊急経済対策としてお願いすることといたしております。   また、国民生活に不安が増大しております新型インフルエンザでありますが、全国での感染者が500人を超え、近隣の県域におきましても感染が確認されております。幸いにも県内での発症は確認されておりませんが、依然として予断を許さない状況で、その対策として松阪管内では、発熱相談センターや発熱外来を設置し対応いたしており、また、町では明和町新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、防災無線、広報によりインフルエンザへの対策対応を周知徹底しているところであります。  それでは、3月定例会以降、本定例会までの主な動きにつきまして、簡略にご報告させていただきます。
●農業集落排水事業
  昨年から工事着手に向け作業を進めておりました農業集落排水事業ですが、3月末に最新技術を取り入れた真空工法による管路施設工事に初めて着手しました。工事地域は、浜田、八木戸、根倉地域で、幹線管路延長約1キロメートルを12月末の完成に向け進めております。   なお、この工事請負業者につきましては、ご承知のとおり、現在、民事再生手続き開始の申し立て中ですが、請負業者に改めて契約履行の意思を確認したところ、引き続き工事を実施することの確約が取れたため、改めて工事施工計画書等を提出させ、工期内の工事完成に向け進めることといたしました。
●大仏山工業団地開発
  大仏山開発は、県におきまして工業団地開発を断念し、新たな土地利用の検討を行うこととしておりましたが、3月27日に、副知事、3市町の首長、政策部理事、松阪・伊勢の県民センター長の7名による大仏山土地利用検討協議会を発足いたしました。会議では、組織体制や今後の検討スケジュ−ルの確認を行い、新たに出発することとなりましたので、今後は町の意見も十分に申し伝え、早期開発がかなうよう最善の努力をいたしたいと考えています。
●安全安心のまちづくりへの取り組み
 安全安心の確保を目的に明和町防災マップを一新し策定しました。これは今日的な防災対策に対応する内容で、従来のマップをグレードアップし、津波、洪水を推定したハザードマップや各種の災害対策を詳細にわかりやすくしました。そして、町民の皆様に少しでも早く災害に備えていただきたいと4月から全戸配布を開始しました。
●国史跡「斎宮跡」指定30周年記念事業と   町制50周年事業
    3月29日には、博物館、歴史体験館におきまして、国史跡「斎宮跡」指定30周年記念事業を執り行いました。史跡指定の歴史を思い起こしますと、地域の皆さん始め先人の皆さんが、当時の幻の都「斎宮」を世に知らしめようと、国の史跡指定に向け一丸となって取り組まれ、そのご苦労が実を結び、昭和54年3月27日に晴れて国の指定を受けることとなりました。記念事業は、歌碑の除幕式と表彰式を博物館と歴史の道で、そして、式典では、今までの史跡整備等にご尽力いただいた方々への感謝状等の授与と記念講演等を歴史体験館で、野呂三重県知事を始め多くの皆様のご参加いただき、盛大に執り行うことができました。   また、町制50周年事業みんなで楽しもう補助金事業のフィナーレとして、3月21日に、町更生保護女性の会で50周年を記念し、50メートルののり巻き寿司作りに挑戦していただきました。参加者は、町内の小学校6年生の皆さんや会のスタッフなど160人で、約2時間をかけ無事にのり巻き寿司ができ上がり、大いに楽しんでいただき、記念になる1日を過ごしていただきました。
●定額給付金と子育て応援特別手当交付金の交付状況
 緊急経済対策の目玉でありました定額給付金と子育て応援特別手当交付金の交付状況は、6月12日現在、定額給付金は、対象総世帯数7,994世帯の内7,264世帯の91%の世帯が申請済み、87%の世帯に送金が終了しています。また、子育て応援特別手当は、対象世帯330世帯の内305世帯に送金が終了し、残る25世帯につきましては、個別の対応等を検討しており、早い時期での100%交付を目指しています。
●コンビニエンスストアを活用した納税機会の拡大策
  納税機会の拡大策として取り組んでおりましたコンビニエンスストアでの24時間納付ですが、5月に納付書を配布します軽自動車税についてスタートしました。その結果、納付状況は最終的に1,090件で、604万2千円の納付額になり、軽自動車税の納税件数の約19.4%がご利用いただき、当初の予想をはるかに上回る成果がありました。
●叙勲受章者の報告
 平成21年の春の叙勲におきまして、町内で4人の皆さんが瑞宝章を受章されるという栄誉に輝かれ、明和町始まって以来の快挙となりました。消防功労として消防団活動で長年ご活躍いただきました明星の中村善朗さんを始め、郵政功労で大淀の辻 正敏さん、鉄道業務功労で大淀の家城貞司さん、明星の冨谷弘治さんが、それぞれ晴れて叙勲を受けられました。また、第12回危険業務従事者叙勲におきましても、馬之上の小椋正四郎さんと明星の鈴木 尚さんが、それぞれ防衛功労で瑞宝章を受章されましたので、ここに心からのお祝いと報告をさせていただきます。
●全町自治会長会を開催
  5月27日に恒例の全町自治会長会を開催いたしました。会議の内容は、昨年と同様に自治会要望、施設見学と懇談会を実施しましたが、自治会長さんの出席も70人を超え、自治会と役場の関係をより身近で密接にしていただくことができました。  町回答に対する再質問につきましても、地区代表自治会長から地域の実情を切々と訴えていただき、また、個別質問として各自治会から道路及び排水問題、交通安全対策、ゴミ集積所の整備等22件の要望をいただきましたが、いずれも切実、かつ、身近な問題が提起されました。これらのご要望を謙虚に受け止め、今後の行政運営に反映し、可能な限り実現、解決に向け努力いたしたいと思います。
●斎王まつり
  町の2大イベントと位置づけております斎王まつりは、町民の皆様を始め、県内外から多くの方々にお越しいただき、盛大に開催され、斎宮跡、明和町の情報発信を十分に行っていただきました。そして、今年は2日間にわたり天候にも恵まれ、最高の祭り日和となり、多くの皆さんに平安ロマンを味わっていただき、事故もなく無事に終了することができましたことは、ひとえに祭りに携わってくださいました関係者の皆様のお陰であり、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
●北山結子さんの行方不明事件について
 北山結子さんの行方不明事件ですが、残念ながら未だ解決に至っておりません。事件から12年が経過しましたが、この事件を風化させることのないよう、今年も6月12日に斎宮、明星駅を始め、町内のショッピングセンター2箇所において、警察、友人、町職員等で捜索用チラシの配布を行う広報啓発活動を実施したところでございます。   諸報告につきましては、以上であります。

  今日の経済事情から町財政が逼迫しておりますが、安全安心で、町民の皆さんが日々充実した暮らしができる町政推進のため、町民の皆様のご理解とご協力を賜りながら、最大限の努力をしてまいります。
平成21年6月15日




平成21年第1回明和町議会定例会より 行政報告

「平成21年度 所信表明」

 昨年は、町長に就任させていただき2年目の年として、初心を忘れることなく、私の町づくりの基本であります「元気なまち」、「信頼されるまち」、そして「みんなが誇れるまち」の実現に向け誠心誠意取り組んでまいりました。
 特に、明和町誕生から半世紀という大きな節目でありました町制施行50周年は、本当に多くの町民の皆様にこの記念の50周年をふれあい、親しみ、大いに楽しんでいただきました。
 一方、行政運営では、明和町再生プランの推進は勿論のこと、新たな取り組みとしまして、「組織力」では事務の効率化と町民サービスの向上を図るため、大幅な機構改革と配置替えの実施、試行ですが大変好評であります日曜開庁の実施、「住民力」では安全安心の充実として防災及び高齢者等見守りネットワーク、環境美化協力員制度を発足していただきました。 さらに「財政力」では公債費の削減策として、上水道企業債の繰り上げ償還、入札制度の適正化策として、一般競争入札及び総合評価方式を取り入れ実施をしました。

 そして選挙公約でもありました、みどり保育所増築工事の完成など町の将来に向け最善の努力をしてまいりました。
  このように町づくりを順調に進めることができましたことは、町民の皆様の絶大なるご協力とご支援の賜物であり、衷心よりお礼と感謝を申し上げる次第でございます。

 さて、わが国の経済は、100年に一度といわれる世界の金融危機の中、円高ドル安、株価下落などで、輸出産業が壊滅的な打撃を受け、倒産や解雇といった言葉が横行し、先行きの見えない戦後始まって以来の危機的な状況にあります。
また、国民生活では一層加速する少子高齢化や、地方と都市の地域間格差の拡大、環境問題など厳しい課題にも直面しています。
これらの課題を克服するため、政府では国民生活と日本経済を守るべく生活者対策として、「生活者の暮らしの安全」、「金融・経済の安定強化」及び「地方の底力の発揮」に各種施策を集中的に展開するとの考えであります。

(予算編成)
次に歳出ですが、第4次総合計画及び明和町再生プランを基本に、現下の財政厳しい折でありますが、健全な行財政運営を念頭に、「実施すべきものは実施する」、「待つべきものは待っていただく」ことを公平中立に判断し、限りなく町民皆様の期待に応えられる予算編成に臨みました。
第1点目  選挙公約でありました財政健全化の確保、加えて協力協働による効率的で質の高い行政運営を推進するための「明和町再生プラン」の第1ステップですが、いよいよ最終年度を迎え、仕上げていく年であり、各種施策を計画的に展開すべく予算を計上させていただきました。

第2点目  安全安心を実感していただくための施策としまして、特に長年の課題でありました大淀漁港区域の海岸堤防を西南海岸整備事業と平行し、県営事業として本年から整備に着手することとなりました。計画では、大淀灯台から大淀湛水防除までの間約1キロメートルと東大淀地域及び漁港内を合わせまして、約2.2キロメートルの堤防改修工事を7年から10年をかけ完成させる計画であります。

第3点目  加速化が進みつつあります少子高齢化社会への対応として、町の少子化対策は次世代育成支援行動計画を基本に進めておりますが、本年はこの行動計画が見直しの年に当たり、現状を十分把握した中で、実情に即した効率的な行動計画を策定することとしています。

●子育て支援につきましては、幼保の一体的運営と待機児童ゼロ対策の一環として、試行的に暁幼稚園の延長保育及び夏休み保育を実施することとしました。

●高齢者対策につきましては、「高齢者の医療の確保に関する法律」の施行により、昨年、後期高齢者医療制度がスタートし、高齢者医療は大きく様変わりし、また、介護入所施設等につきましても、町内では民間のお力をお借りし、着実に充実されております。こうした中で新たな事業として、老人クラブ活動や配食サービスの充実に取り組むこととしておりますが、一方で健康な方の高齢者対策が手薄になっており、特定健診や特定保健指導等の徹底は勿論のこと、高齢者の方に一日ゆっくりとくつろいでいただけるような事業展開を検討してまいりたいと考えております。

第4点目  人件費の総枠抑制ですが、昨年に引き続き職員の給料、諸手当、職員数を削減いたしております。また、特別職におきましても今日の財政事情から、町長の給料を30%、副町長を10%、教育長を3%それぞれカットし、引き続き削減することとしました。これらを合わせ、前年度予算と比較しますと、人件費総額で約4,600万円の削減といたしました。

第5点目  投資的経費では、平成20年度の国の緊急経済対策を含めますと、予測より遥かに事業進捗を早める予算編成となりました。

●道路整備で広域圏道路の自歩道設置は前野・川尻線に加え、その延長であります坂本・前野線にも着手し、新たに本郷・勝見第2線につきましても交付金事業として採択を受け、本年から着手することとしました。

●下水道整備は公共下水道事業(坂本・北野地域)につきまして、平成9年から13年をかけ事業推進を図りましたが、本年で認可面積145ヘクタールの面整備が全て完成いたします。

●昨年採択を受けました農業集落排水事業は、本年から繰越明許事業も含め、本格的に工事を進めることとしました。
●さらに、産業、建設関係の町単事業につきましても、幹線排水路や道路の整備、それに国の緊急経済対策であります生活対策臨時交付金事業などを合わせ、昨年を上回る事業費を確保したところであります。

第6点目  斎宮跡保存事業では、伊勢神宮式年遷宮に合わせた斎宮跡史跡東部の整備を史跡全体の活用も見据え、土地先行取得債を起こし、斎宮寮の中心地と思われる柳原地区及び奈良古道の公有化と整備を図ることとしています。

(明和町再生プランの実行)
再生プラン関係で本年度実施する主なものを申し上げたいと思います。

第1点目  町の情報をより町民の皆様と共有するため、行政情報発信の拡大策として、国の緊急経済対策で松阪ケーブルテレビを利用した明和町行政チャンネルの開設

第2点目  行財政改革の目玉として実施してまいりました施設の民間委託ですが、「いつきのみや歴史体験館、休憩所等」、「明和の里」の指定管理委託を、「国史跡斎宮跡保存協会」、「明和町社会福祉協議会」にそれぞれ団体の円滑な運営と拡充を期待し再委託

第3点目  納税の機会と窓口の拡大策として、コンビニエンスストアに24時間納税の窓口を委託

第4点目  子育て支援の一環として、妊婦健診の経済的負担を軽減するため、従来の健診補助5回を14回まで引上げ補助


第5点目  新型インフルエンザ対策として、行動計画を策定し、町民啓発を全町的に実施

第6点目  公共工事の適正化とコスト削減を図るため、一般競争入札及び総合評価落札方式を実施。また、入札事務で物品及び業務委託の入札参加資格審査を新たに県下で共同化し簡素化を推進

第7点目  災害時の要援護者対策で要援護者の避難及び安否確認に必要な台帳管理や地図情報の管理を行う要援護者情報管理システムを構築

第8点目  昨年の医療制度改革により開始された特定健診・特定保健指導の充実

第9点目  本年、国史跡斎宮跡の史跡指定30周年を記念し、斎宮跡と共に歩まれた「斎王まつり」に記念事業実施の補助

第10点目  今日的経済不況による中小企業支援策として、国の緊急経済対策を活用し、事業者の資金調達が円滑に進むよう、セーフティーネット貸付による利子分の一部を補助

第11点目  商工会補助を人件費と商工振興補助に加え、現在、取り組み中の地域資源∞全国展開プロジェクト事業にも補助

第12点目  いつきのみや歴史体験館横の無料休憩所のサービス向上につきまして、事業運営の方向性が確定次第に補正予算で施設整備を実施

第13点目  人材育成の強化で、職員の資質の向上、能力開発を行うため、人材育成基本方針に沿って人事評価システムを構築し、試行的に実施

第14点目  町政懇談会の議題でもありました町都市計画マスタープラン原案を基に、今後進めるべく特定用途制限地域指定の基準案を策定

以上が主な予算編成並びに明和町再生プランにおいて実施しようとする事項です。

 (主な施策・事業)
平成21年度の主な施策・事業につきまして、第4次明和町総合計画で示す施策の大綱に沿って、その考え方を申し上げます。

第1点目 「やすらぎと憩いに満ちた福祉と健康のまち」づくり

第2点目 「人権を大切にする心のかよったふれあいのまち」づくり

第3点目 「活力と発想と潤いに満ちた産業のまち」づくり

第4点目 「自然と調和したみどり豊かな環境のまち」づくり

第5点目 「知性と感性をはぐくむ教育と歴史と文化のまち」づくり
最後に まちづくりの行政運営

 今後の行財政運営は、戦後最大の不景気の中、さらに厳しさを増し、幾多の困難を乗り越えていかなくてはならず、本当の意味で正念場であり、生き残りをかけて町民皆様に「明和町に住んで本当に良かった」と実感していただけるよう、英知を結集し、実行力を持って誠心誠意努力する所存でございます。


平成21年3月11日



平成21年第1回明和町議会定例会より 行政報告

「3月議会行政報告」

【行政報告】
●はじめに
 世界の金融経済情勢の危機を受け国民生活と日本経済を守るべく「生活対策」を機動的かつ弾力的に行うこととしております。さらに、歳出全般にわたる徹底した見直しも実践されることとなっております。 一方、地方におきまして、今日の経済悪化による影響は計り知れないものがあり、これからの財源確保は大変な事態になることが予測され、予断を許さない状況となってきています。 こうした状況の中での新年度予算は、大変厳しい中にありますが、国の緊急経済対策をできる限り活用した、いわゆる13ヶ月予算としたことにより、各種の施策を経済対策に視点をおいた予算編成を行うことができたと思っております。   しかし、歳入では、町の主力財源であります地方交付税が今日の経済不況でどのように推移していくのか一抹の不安を持っております。また、財政調整基金の取り崩しも、昨年と同額にするなど、やり繰りには、大変苦慮いたした次第であります。 具体的な内容につきましては、本定例会で色々ご意見ご指摘を賜ると思いますが、誠心誠意対応させていただき、ご理解を賜ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、12月定例議会以降、本定例会までの間の主な動きにつきまして簡略にご報告させていただきます。

●経済対策として
  まず、町の経済対策としまして、町内の企業22社にお願いし、緊急的に雇用調査を実施しました。特に派遣社員の状況を中心に調査をいたしましたが、町内では不景気による派遣切りは見当たらず、胸を撫で下ろしましたが、派遣社員はあくまで期間的な雇用であり、契約終了時はどうなるか分からないとのことでありました。なお、年末の29日、30日にはセーフティネット融資利用の事業主に配慮し、閉庁日ですが、産業課と生活環境課の職員を一部待機させましたところ、1件の問い合わせがございました。

●成人式
 新年の最初の行事として1月11日に行われました恒例の成人式は、235人の新成人の皆さんに出席していただきましたが、本年は初めて平成生まれの皆さんが成人式を迎えられました。式典は予定どおり進めさせていただき、その後は、同窓会的な雰囲気で和気藹々と楽しんでいただきました。

●大仏山工業団地開発について
 大仏山工業団地開発につきましては、一昨年の7月に伊勢市、玉城町、明和町の市・町長により、早期実現の陳情を行い、その後もそれぞれの市町で、折を見ながら要望、陳情を続けておりました。そして、本年1月15日には、県側から関係の3市・町長が招集され、副知事より要望書提出からの1年半の経過と今後考え方につきまして報告を受けました。その主な内容は、
@工業団地開発はさまざまな課題があり、その実現が困難であるため、新たな土地利用の検討を行う。
A今後の進め方として、県、3市町の担当で設置されております「大仏山地域連絡協議会」に副知事及び市・町長を加え、この会を拡充した形で検討を進めて行く。
B各市町がこの地域の土地利用を具体化し、協議会で検討を進めることでありました。町としてこれから地域の土地利用を早急にまとめ、協議会に提出してまいりたいと考えております。

●町政懇談会
 昨年11月から実施しております町政懇談会ですが、1月23日をもって終了いたしました。この期間に13の会場で、延べ263人の皆様にお集まりいただき、議題でありました土地利用は勿論のこと町政各般にわたり、貴重なご意見ご要望をいただきました。これらにつきましては、できる限り対応させていただき、合わせて予算にも反映し、取り組んでまいりたいと考えております。
  町制50周年記念事業につきましては、終盤を迎えておりますが、1月17日には本郷自治会におかれまして、「前の池公園」で記念植樹祭が執り行われ、参加者約100人の地域の皆さんで「マキ・ハナモモ」の苗木90本を植えていただきました。 また、上園公園におきましても、1月31日にみどりの町づくり推進委員会主催により、記念事業として約100人の皆さんにご参加いただき、ヤマツツジ、ヤマザクラの記念植樹を実施していただきました。 いずれの事業も多くのご参加をいただき、子どもから大人まで交流と親睦を深められ、記念となる1日を過ごしていただいたと思っております。

●環境美化行事の大きな取り組み
  町の環境美化行事の大きな取り組みとしまして、隔年で実施しております不法投棄物撤去作業は、2月21日に下御糸漁港内で行われ、大変寒い中、約160人の町民の皆さんにご協力願い、大量の不法投棄物の分別と処理をしていただきました。そして、この事業は、町全域に浸透し、近い将来の不法投棄物撲滅に必ずやつながっていくと確信いたしており、今後とも一層のご協力をお願い申し上げる次第でございます。

●広報への広告掲載
  町の広告掲載事業では、昨年から広報への広告掲載を検討しておりましたが、ようやく募集要綱等が整いまして、1月には募集、2月に掲載者の決定と掲載広告の校正などを行い、3月号から掲載することとしました。なお、今回の掲載の内容は3社で2万8千円の掲載料でありました。

●学校区の見直し
 かねてから教育委員会に検討をお願いしておりました学校区の見直しですが、校区検討委員会の委員さんには、再三にわたりご協議いただき、1つの考え方をまとめていただきました。それは、校区設定を登下校の関係もあり自治会単位としておりましたが、アパート建設やミニ開発等で、どこの自治会にも属さない場合があるため、土地の大字単位で校区を設定いたします。また、自宅から通学距離が近い学校も選択できるという内容で、本年4月から取り入れたいと考えております。ただし、下校に関しましては、通学団等の関係もあり、保護者に責任を持っていただくこととしています。
●第2回美し国三重市町対抗駅伝大会
 去る、2月22日開催されました第2回美し国三重市町対抗駅伝大会では、早い時期から選手の選考や練習に取りかかり、選ばれた選手の皆さんには、長い期間、きつい練習にも耐えられ、大変頑張っていただきました。結果は、昨年を上回る全体で18位、町の部で7位という好成績を挙げていただきました。これも偏に監督、選手は勿論のこと、練習から大会と陰となって献身的に取り組んでいただきました多くの関係者の皆様、そして、当日沿道で声援を送っていただいた町民の皆様の応援の賜物であると感謝を申し上げる次第です。この大会は今後も続けられると聞いておりますが、町を代表する大会、競技として、町民がひとつになって応援できる大会でもあり、これからも支援してまいりたいと考えております。

●保育所の増築工事
  昨年8月に契約いたしましたみどり保育所の増築工事ですが、園児や保護者の皆さんに大変ご迷惑をおかけしましたが、3月6日に検査を終了し、完成をいたしました。増築された園舎は、鉄骨造2階建て総面積458平方メートルで、職員室及び保育室3室を建設しました。これから月末にかけ新園舎に園児たちが引越しを行うこととなりますが、本当に安心して保育を受けていただけると安堵しているところです。   諸報告につきましては、以上であります。   今日の経済不況はこれからさらに深刻化が進むと予測され、おのずと町政運営も一層厳しくなると思いますが、「是は是」「非は非」の精神を貫き、安定した行財政運営に向け積極的に取り組んでまいります。 また、本定例会で設置されます予算特別委員会で、貴重なご意見ご指摘をいただきながら慎重審議を賜ると思いますが、謙虚に受け止めさせていただき、これからの行政運営に反映し、町民の皆様のご期待に応えられるよう、町づくりに正面から誠心誠意努力することを申し上げ、行政報告といたします。


平成21年3月9日




新年のごあいさつ

                                               平成21年1月  中井幸充


 新年明けましておめでとうございます。 新しい年を迎え皆様の健康ご多幸を心から祈念申し上げます。

 「元気なまち」「信頼されるまち」そして「みんなが誇れるまち」のまちづくりを提唱し、町政を担わせていただいてから2年が経過します。この間、町政の各般にわたりご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。心から厚く御礼申し上げます。

●町政50周年
 昨年は町制施工50周年の節目の年を迎え、記念すべき取り組みとして「みんなで楽しもう補助事業」展開しました。相撲フェスタや懐かしい写真展など敬0の事業を自治会各種団体の皆さんに企画実施いただき、それぞれに町制50周年を盛り上げていただいています。記念事業を実施していただいたみなさん、そして参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
 記念事業の中では新しい取り組みに汗をかいていただいたものもあります。これらが一時のイベントで終わるのではなく、継続して事業を展開し地域の交流や発展につなげていただければと思っています。行財政の建て直しと再生プランの推進、米国の不況や原油高、円高の余波を受け、町内の事業所においても売上額や出荷額、経営への影響がみられます。国においては経済対策として補正予算を組み景気浮揚対策が進められていますが、その対策に期待をかけ社会情勢が一日も好転することを願ってやみません。
 町においてもこの影響を受け、税収の落ち込みなどが懸念され引き続き財政規模を縮小せざるをえないという大変厳しい状況となっています。国の経済情勢の動きが即町政の動きにも連動し、まさに激動の時代といっても過言ではありません。このような中ではまさに行財政の建て直しが必要であり、引き続き「町長の報酬の30%カット」や「職員手当のカット」などの人件費の抑制策や「明和町再生プラン」計画のさらなる具体化と推進を図り、新年度の予算案に計上していくことにしています。

●土地利用計画案と町政懇談会
 これから、町づくりを推進していくための基本となる「土地利用の基本的な考え方」について町民のみなさんとともに考え、一緒に汗をかくということが極めて重要であると思います。「町の台所事情」と併せて理解をしていただきたいという思いで、昨年11月から町内各所で「町政懇談会」を開催しています。
 町民のみなさんと、ひざを交えて自由に語り合い、これからも多くの皆さんからたくさんのご意見を聞いていきたいと考えています。

●安心安全の取り組み
 安全・安心の取り組みとして防災ネットワークの組織の強化や各企業との災害時における相互体制の強化を進めるとともに大規模地震の発生時の津波対策の大きな課題となる海岸堤防の防災対策についても今年から事業着手できるように努力していきます。また、今後も災害時の備蓄品の確保や自主防災の組織化など、防災体制の確立を目指します。

●企業誘致と産業の振興など
 課題となっています企業誘致は、雇用の場の創出や地域の活性化、そして人口増加のために「企業誘致促進連絡協議会」の中でのご意見・ご提言を活かし、皆さんの理解を得たうえで新たな土地利用計画の中で工場用地を設定し企業や金融機関など皆さんのご協力をいただきながら取り組みを進めて生きます。また、農・漁業の振興や商工業対策にも力を注いでいかなくてはなりません。「後継者問題」「振興策の課題」さらに「少子化高齢化対策」や「安全安心対策」また「下水道整備などの環境対策」は待ったなしの状況であります。

●斎宮跡 国史跡指定30周年

 町の中心部に位置する「国史跡斎宮跡」は、今年の3月に「国史跡指定30周年」という記念の年を迎えます。 
 史跡東部に新たな実物大の建物の復元などの整備を、三重県に要望しています。ぜひ平成25年の伊勢神宮の式年遷宮までに皆さんのご協力をいただき整備が実現するよう努力していきます。

●元気活力のある明和町のために
 地方分権が叫ばれています。「地域のことは地域で決めていける」また「地域が自主性を持って、自ら地域の環境や発展を考える行政の推進」といった懸念を持ち、今後の町づくりを進めていかなければなりません。皆さんの英知を結集いただき「協力と協働のまちづくり」を基本に、新しい「元気で活力のある明和町」をまちづくりの目標として町政運営のかじ取りに全力を注いでいきます。

 皆さんのご理解とご支援に感謝し「頑張る」ことをお誓い申し上げ、新年のごあいさつといたします。ありがとうございます。